まぶたの病気、眼瞼下垂(がんけんかすい)の患者と家族を支援している
「NPO法人眼瞼下垂の会」代表の おーばこと 大場美津子です。
西日本の豪雨に伴う水害から1週間。
被害に遭われた方に、心からのお見舞いを申し上げます。
眼瞼下垂の会としましては
8月12日の東京交流会も
9月 2日の大阪交流会も予定通りに行いますので
よろしくお願いいたします。
さて、今回は
「市民向けの医療講座を聞きに行った」話をします。
みなさんのお住まいの地域でも、病院主催の「病気のはなし」は
定期的に開催されているところも多いのではないでしょうか?
市民にとっては 気軽に(無料で)医学の情報を学べる機会ですし
病院にとっては 患者さん獲得、わが病院のウリを宣伝できる良い機会。
「医療講座」にはあらゆる病気や症状を対象としていますが
たまたまご近所の病院の「形成外科」の講座を聴きにいくことができましたので
その時の感想などを書かせていただきます。
講師の先生は平成元年に医大を卒業して形成外科の医局に入り
各病院で研鑽をして形成外科の専門医となって
いくつもの病院で形成外科として活躍し 半年ほど前に赴任されたかたで
1時間の講座の大半を、事例の紹介に充てていらっしゃいました。
どんな科のどの医師もそうなのですが
形成外科も「得意の分野」がおありのようだということがわかりました。
眼瞼下垂については言及ないまま先生の話が終わりましたので
質疑応答の時間で先天性眼瞼下垂についてお聞きしましたところ、
「以前にいた地方の病院では他にできる医師もいなかったため
手掛けたこともあるのですが 先天性眼瞼下垂は大変難しいので、
今は私自身はせず、専門医を紹介しています」
ふむふむ。
ある意味、本音が聞けて良かったと思います。
それ以前にも
「多くの形成外科医にとって、まぶたの手術はあまり積極的には
やりたくない」という話も聞いたことがありました。
特に小児の先天性眼瞼下垂は、視力の問題が深くかかわってきますし
身体の発達の途上で手術をするとなれば先を見越さなければならない。
ある意味、覚悟が必要なのかもしれません。
それと、地方の「形成外科医が少ない地域」では
苦手とか言っている場合じゃなくて ともかくもやらねばならないことも
あるんだなあ という事実を垣間見た次第です。
本当は、日本中どこにいても
身近な病院で手術を受けられるようになるといいのですが。
そういった時代の到来は もう少し先のようにも感じられました。
とはいえ、眼瞼下垂の手術を手掛ける医師は日本各地にいらっしゃいますし
その数も着実に増えているとも思います。
形成外科、眼科(形成眼科)の動向をしっかり把握して
これからも 患者さんやご家族のための活動を展開してまいりたいと思います。
2018年07月13日
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