まぶたの病気、眼瞼下垂(がんけんかすい)の患者と家族を支援している
「NPO法人眼瞼下垂の会」代表の おーばこと 大場美津子です。
3月と4月には東京での交流会があり、お申し込み受付中です。
特に3月の交流会は そろそろ満員札止めも間近です。
4月29日の交流会はまだまだお席に余裕がありますし、
東京以外の各地でも 今年はどんどんみなさんにお会いする機会をつくります。
さて今回は、眼瞼下垂は「大学病院」がいいのか?
ということについて お話をさせていただきます。
眼瞼下垂の治療(手術)は、形成外科で行われることが多いです。
目の病気なので眼科にお尋ねになる方も多いのですが
まぶたの病気になりますので、眼科の先生にとっては対象外になってしまいます。
ただし「形成眼科」として、まぶたや眼周囲の手術を手掛ける眼科医も少しずつ増えてきましたが。それでもまぶたの手術ができる眼科はまだ少数派です。
では形成外科はどんなところにあるのかというと、眼科のようにどこの街角にもあるわけではございません。ほぼ確実にあるのは大きな病院です。地域の基幹病院であれば、形成外科は概ねあるはずです。
そして「大学病院」クラスであれば、眼瞼下垂の症例も一定数以上あると見込まれます。
ただし、大きな病院の形成外科ならばどこででも診てもらえるか?というと、一概にそうではないと思っております。
形成外科が扱う領域は、全身です。まぶたの手術の経験をたくさん積んでいる医師もいれば、乳房再建が得意な医師もいます。生まれつきの形成不全もあれば、事故のリカバリーもあるということです。
それぞれの医師は、自身の得意な分野に特化した診療をしています。
つまり
眼瞼下垂の手術をする病院を選ぶならば 眼瞼下垂の治療実績をみなければならないということです。
大きな病院の眼瞼下垂の手術件数は包括的医療費支払い制度(DPC)のデータでみることができます。残念ながらこのデータには先天性・後天性の区別はありませんが、大きな目安にはなるはずです。
ところで、大病院志向は依然として根強く、
「大きな病院でなければ・・・」
「大学病院だから安心・・・」と思いがちですが、
私は大きい病院だけが眼瞼下垂の治療の場ではないと思っています。
市中にある「形成外科クリニック」の多くは、大学病院などの大きな病院で経験を積んだ医師が開業しています。最近では信州大学病院を退官された松尾清先生が浜松市で開業されています。
クリニックでの手術件数はDPC対象外なので反映されていませんが、大きな病院での手術のおそらく数倍の件数が行われているはずです。眼科のクリニックのようには件数も多くはないですし、美容外科を兼ねている所が多いかと思います。
形成外科と美容外科
眼瞼下垂の治療では 本当に自信のあるクリニックは、自分の病院のサイトにもそれを強くアピールしていることが多いです。私の見たところ、保険適用の手術が中心のクリニックであるほうが 安心して任せられるように思います。保険適用外では数十万円の医療費がかかりますが「かけた医療費の分、仕上がりが良い」とは必ずしもも言えないかなー・・・
見極めるのは難しいことですが、ご自身でしっかり調べてみることも大切です。
なお、
眼瞼下垂の手術は、成人ならばほぼ日帰りでできます。(先天性で腱などをまぶたに移植する場合や、両目を一緒に行う場合などは数日間入院することもあります)小児は全身麻酔を使うので数日間の入院が必要になることが多いです。
ぜひご自身の状況に合わせた治療の場の選択ができますように。
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2016年02月10日
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