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名前 :大場 美津子
現住所 :神奈川県藤沢市
家族 :夫、息子(成人)×2
職業 :NPO法人代表・主婦
資格 :看護師、認定心理士
法人HP:http://gankenkasui.org
mail:info@gankenkasui.org
メッセージ:2000年に生まれた次男が先天性眼瞼下垂だったことがきっかけとなり、眼瞼下垂の患者さんとそのご家族を応援する活動を続けています。
みなさまと一緒に、考えてあゆんでいきます。
mixiでは「先天性眼瞼下垂kids」というコミュを運営しています。
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2013年12月23日

見た目にこだわってくれない形成外科の存在。

まぶたの病気、眼瞼下垂の患者と家族を支援しているおーばです。

私は以前 形成外科と美容外科の関係について書きました。
形成外科と美容外科

図1.jpg

この時、
どの形成外科医も共通しているのは、
「できるだけ、元の状態に戻すために」
「本来の姿に近づけるために」
「本人の望む姿に」・・・という基本姿勢です。
見た目の回復や、本人の要望を叶えることに 力を注いでいるのです。

という文章を書きました。
少なくともこの記事を書いた時点では、そのように思っていたのですが
どうやらそうでもない場合もあるということが分かってまいりました。

整容的に受け入れがたい場所に切開線(二重のライン)があるケースや
『見た目だけの問題ならば、形成外科ではなく、美容外科へ』と患者に説明している形成外科もまだまだ多いらしいのです。まあ、そういった形成外科の施設は、眼瞼下垂の治療が得意ではないと思われますので、別の施設をあたるのが良いのでしょうが。

もともと形成外科という診療科は事故や病気、先天的な疾患が原因の身体的な不具合を改善させるために発展してきた診療科であることも 関係するのでしょう。

身体的に問題があるから それを治す
身体的問題がないのならば 対象外
もしくは 身体機能を改善させることが目的なのだから
「見た目」のことは二の次である。
そういう教育を受けて来た人にとっては、それが治療上の理念にもなるでしょう。

そういった信念、理念を変えさせることは容易ではありません。

でも、たとえどんなひどい怪我をした人でも、男の人でも 年配の人でも
命が助かれば、術後の傷跡はどうでもよいと思えるでしょうか?
落ち着いて、自分の姿を見た時に
頭に思い浮かべる自分の本来の姿とのギャップから受ける衝撃は 
身体の傷と同じか それ以上に大きいものです。
変わってしまった自分と向き合うのは とてもつらいことです。
それは ワガママなことでもなんでもなく
人間として生まれたからには 最低限の願いなのです。

カラダの機能だけを治療して、いくら病気を退治しても
そのために元の身体を損なってしまった場合、心の傷はなかなか癒えません。
たとえば、
一昔前までは、乳がんが見つかると乳房を全摘するのが一般的でした
しかし、それは「元の身体」のイメージを大きく損なうだけでなく、
女性としての尊厳をも傷つけられることでした。
そこで、乳房を温存する治療法が普及するようになり
さらには、腫瘍を摘出したあとに乳房再建する手術が普及し始めました。

がんを摘出すれば、腫瘍外科的な目的を達成することにはなりますが
その後の患者さんの人生を考えたとき、
生活の質を考えない治療のままでは 患者さんには悔いしか残りません。
心の満足や安心を得られて初めて、その治療を良かったと評価できるのです。
人間の心と身体は 間違いなく繋がっているのです。

そして、これこそが形成外科の専門領域であります。

ですから 患者の気持ちを理解しようとしない形成外科医は失格です。
仮に眼瞼下垂の患者さんに「視野が広くなったんだから、見た目は我慢しろ」
というような対応しかできない医師がいるとしたら、許せません。

眼瞼下垂においても
手術後のまぶたの形についての要望を聞いてくれなかったり
患者側に「機能面が回復させるだけ」という態度の形成外科ならば
仕上がりについての質問してみる勇気は必要だし
その時の医師の態度に違和感や疑問を感じたら、その施設での治療は
見合わせるのが賢明でしょう。

良い医師は、患者さんとの対話を大切にします。
治療をするにあたっては、良い点も悪い点も説明します。
治療に限界があれば、そのことも説明をします。
方針の決定は医師先導ではなく、患者に最終的な決断を任せます。

形成外科でも、仕上がりにこだわってくれる施設はありますし
美容外科でも保険適用の範囲で手術をする施設はあります。
数は少ないけれど、眼瞼下垂の手術をしている眼科もあります。

眼瞼下垂の診療ガイドラインは現在策定している最中なのですが、
2013年末現在、まだ公表されておりません。
基準がない
このことは患者・家族にとっても 病院・クリニックにとっても
非常に大きな問題なのです。

NPOとしては、真剣に取り組まなくてはならない課題の一つです。
これからも、がんけんかすいのブログをよろしくお願いいたします。

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posted by 大場 美津子 at 20:45 | Comment(2) | 病院のえらび方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
突然のコメント失礼します。
実は私の妹についてですが、生まれつき眼瞼下垂(片目)に悩んでいます。
美容整形と形成外科はどちらがよいのでしょうか?早々に、出来ればどこか良い病院をご紹介いただけませんか?
Posted by ゆん at 2014年01月08日 21:34
ゆんさん はじめまして

お姉さまとして、妹さんの眼瞼下垂について 
心配をしていらっしゃるのですね。

>美容整形と形成外科はどちらがよいのでしょうか?
一概には言えませんし、
ご本人の考え方次第で、お勧めできる治療は変わってまいります

ぜひ 妹さんご本人のお気持ちを確認した上で
ご本人の相談にのりたいと思います。

相談については
http://kasui.seesaa.net/article/313029530.html
に 詳しく記載しております。
妹さんにお伝えいただければ幸いです。
Posted by 大場 at 2014年01月09日 13:49
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