今回は、
「男で眼瞼下垂の手術した経験のある人っている?」という疑問にお答えします。
近年「眼瞼下垂(がんけんかすい)」という単語は浸透しつつありますが
その中には「美容外科」の広告によるものが結構な割合であります。
ブログで自身の眼瞼下垂の体験を書く人も、増えてきましたが、
そのブログを書いている人は圧倒的に女性が多いという事実もあります。
そんな事実を積み上げると まるで眼瞼下垂は女性特有の病気で
美容外科で治す疾患であるような印象を 私たちは持ちやすいものです。
しかし、先天性眼瞼下垂の患者さんは男女の別なく生まれています。
老人性の眼瞼下垂もまた 男女にかかわりなくいらっしゃいます。
まぶたへの刺激が続くことによって起きる後天性(腱膜性)眼瞼下垂は
アイメイクや、コンタクトレンズにの長期使用に関連して起こりますので
男女比でいうと 女性の方が多くなる傾向はありますが、
腱膜性眼瞼下垂も アトピー体質でまぶたのかゆみで擦り続ける人や、
いろいろな要因で起こりますので、決して女性だけの病気ではありません。
私がこれまでお話を伺ってきた当事者のかたも男女の比率はほぼ1:1です。
しかし女性よりも男性の方が「抱えるものの大きさ」が違うというか
男性は、深刻なお悩みを持つ方が多いように思うのです。
私は、それには、いくつかの理由があると考えています。
女性はヘアスタイルや化粧の工夫で見た目を修正しやすいこと
整形手術に踏み切る時の抵抗も、女性は男性に比べると小さいこと
男性が整形手術を受けると、他者から批判・中傷を受けやすいこと
男性は自分の悩みを他人に打ち明けることが あまり得意ではない
(傾向がある)
どれもが 男性にとって不利であるように思います。
もちろん、男性も手術を受けている人は大勢います。
自身の体験を書いたページもあります。
H2の闘病記
dicdicの眼瞼下垂
そして手術をしていない当事者として、眼瞼下垂の会の理事・フレイクは、各種イベントに参加していますし
ustream番組にも出演しています。
男性も体験談を!というつもりはありませんがが・・・
男性の場合は悩みを共有する場が女性に比べても少ないのが実情。
「眼瞼下垂の会」でも 当事者同志の交流がスムーズになるようにと
各地での交流会など実施しておりますので、まずはお問い合わせください。
これからも、がんけんかすいのブログをよろしくお願いいたします。
「NPO法人眼瞼下垂の会」のホームページも合わせてご覧ください。
NPO法人眼瞼下垂の会では、会員を募集しています。
Facebookにてfacebookページ「眼瞼下垂の会」を開いています。
mixiページ「眼瞼下垂の会」をスタートしました。
(Facebook/mixiのアカウントを持っていなくても、リンク先のページを見ることが出来ます。)
本人 男性 自己診断 偽(仮性)眼瞼下垂 (以前は開眼時4mm)
5年前に埋没法。垂れてきて実用性審美性に問題。
日本人にとっての目というのは、アメリカにおける肌の色の違いと同じ。
マイケルジャクソンは鼻の美容整形と白斑による脱色が話題になりましたが、
日本人からすると、マイケルの鼻こそ話題になれど、肌の色というのは、「日焼けした白人と黒人の違いは?」というレベルです
つまるところ「非差別階級の黒人が白人になろうとしている」というように捉えられることが問題であったと思います。
日本における眼瞼下垂の手術は「非差別の一重瞼が病気を言い訳に二重になろうとしている」ととらえられてしまうのです。
水泳選手の田中雅美も相当にこき下ろされました。
私の症例についてですが、眼瞼下垂を扱っている病院で診断をしてもらうことも利益になりましょうが、
真正下垂のみなさんも予約で半年待ちをしているようなので、自己診断で切開手術をすることになると思います。
以前の埋没法の時はダウンタイムもなく職場の理解も得られたのですが、再手術となると
「整形中毒」だの「やっぱり"お直し"しなきゃいけないんだね」という空気になるはずです。
H2さんも術前の悲惨な健康状態・容姿でも「今のままでいなよー整形なんてよくないよー」などと無神経なことを言われたようです。
私は幸い「仮性」であり、単なる美容形成の切開法で対処できますが、
人種のアイデンティティの否定になってしまうが故の周りからの迫害というのがとても辛く、安易に再手術できずにいます。
なにより、黒人の白化と同じく、モンゴロイドの瞼の手術というのは、見た目の問題で似合わない人には似合わないため
「病気だから手術してくる」と気楽に手術を受けられませんし、実際この病気を扱っている病院も少ないです。
口唇口蓋裂のように、あっさりと手術して人権を取り戻し社会生活を送れるような空気になってほしいと思います。
追記
しかし、貴方達が頑張って啓蒙してお、「権利を主張」することは和を乱す輩、あるいは「差別を利権にしようとしている」
などと迫害を強める結果をもたらすこともあるかもしれません。
現在の私の軽い身体症状、首の炎症と、特に悪い右目の乱視斜視の悪化についても悩むところですが、
何より外見の異常さから、迫害されていた過去に戻りつつあるというのが大変な恐怖です。
先日、久しぶりに地元の電車に乗ったら中年女性が露骨に嫌な顔をして席を立ったのがショックです。
わたくしからのお返事は、もう一方の書き込みの方に書かせていただきました。
当事者のかたの苦しみや悲しみをほんの少しでも小さくすることができるように、「眼瞼下垂の会」は今後も活動を続けていきます・・・。