ブログ読者様からの 後天性眼瞼下垂に関するお問い合わせをいただきました。
個別の病院についてのお尋ねや、個別性の高い相談については有料相談でお受けしていますが、
多くの人にとって、共通の疑問 質問 相談でしたので
ご質問者様の同意をいただき、Q&A形式で記事にさせていただきました。
【ご住所】
(関東)
【患者さまの性別】
女性
【眼瞼下垂のかたの年齢を教えてください。】
40代
【お問い合わせ内容】
昔は気になりませんでしたが、40代になってから、まぶたが下がってきたような感覚があり、眠そうな目元に見られる事も…
若い頃,流行していたカラーコンタクトを長期間装着していた事も原因の1つかと思います。
見た目的にも気になるので,眼瞼下垂手術を検討しているのですが,
私のように先天性でない場合は『美容を目的とした手術』つまり,
保険適応外という扱いになってしまうのでしょうか?
<回答>
瞼の下がりが気になる場合、後天性眼瞼下垂の可能性があります。
後天性眼瞼下垂の場合は 症状が徐々に進んでくるので
はたしてこれが病気なのか 自分でも半信半疑になってしまい、
症状を長くガマンしてしまうことが、よくあるようです。
「眠そうな目元」を指摘されるのは
他人から見てもまぶたが下がっているということ。
ただし他の要因もあるかもしれませんので
やはり 専門の病院に行って 診断をしてもらうといいでしょう。
眼瞼下垂の治療に力を入れている眼科も少しずつ増えてきましたが
形成外科・美容外科のいずれかの施設を受診するのが、確実です。
ただし、眼瞼下垂が得意な施設もあれば 不得意な施設もあります。
まずは、候補の病院のwebサイトをチェックしてみることをお勧めします。
(眼瞼下垂のことが詳しく説明されている施設であれば、第一段階はクリアといったところでしょうか)
ご自身の治療が、保険の適用になるのかどうか ということが心配なのですね。
「美容目的だから・・・」とお考えになっていらっしゃるのですが、まぶたが下がっていることは日常生活上でも不便を感じるものです。
眼瞼下垂は、治療をすることで生活の質も向上する病気なのですから、消極的に考える必要はありません。
実際、多くの形成外科では、先天性・後天性にかかわりなく
「眼瞼下垂」の手術は保険を適用して手術が行われております。
しかし、現実問題として
眼瞼下垂の治療をしている病院・クリニックそれぞれで
「保険治療」で行うかどうかの基準が ずこしずつ違っているのが実情のようです。
つまり、同じ程度の眼瞼下垂でも 行く病院によっては
「保険で」で治療する施設と「自由診療で」という施設がある ということです。
治療費は「安い方がありがたい」と思う人がいる一方で、「高額である方が安心できる」人もいます。
今回のご質問者さまのケースとは逆に、『保険範囲内だと、ちゃんと治療してもらえないのではないか』という疑念をお持ちの人もいらっしゃいます。(実際、そういった観点で眼瞼下垂の手術をしている医師の話も耳には入るのですが)、必ずそうであるとはいえません。
志の高い医師であればあるほど、保険適用の手術であっても、患者さんの希望するまぶたに可能な限り近づけるように患者さんとコミュニケーションをとりながらやっているのです。
いろいろ申しあげましたが、
結局のところ病院選びは、個々の価値観や 医師と患者の相性次第です。
絶対的な基準というものはありません。
ご自身で受診し、医師の説明に納得できるかをよく判断して
自分のまぶたを任せるパートナーとしての病院(医師)を決めるのです。
ご参考になれば幸いです
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