今日は、あなたが「あれ?自分は眼瞼下垂なのかな?と感じたときに
どの病院で診てもらったらいいのか について書きます。

眼瞼下垂は近年、メディアに取り上げていただく機会が
すこしずつではありますが 増えてまいりました。
たいていは、後天性の眼瞼下垂について取り上げられています。
いくつかの自己チェック法があるのでそれに当てはまった場合は
「一度、専門の病院で診てもらおう」ということになると思います。
この際、TVや雑誌などのメディアで紹介される場合に
受診する診療科を「眼科か形成外科」と紹介するケースが多いのです。
「眼科」か「形成外科」か。
この場合、圧倒的多数の方は眼科に行くことでしょう。
なぜって、形成外科は近所にはない場合が多い。
どんなことされるかもわからない。要はあまり身近な存在ではないのです。
それに比べると「眼科」は たいていの街にあります。
コンタクトレンズ販売店に併設されるタイプの眼科もかなりありますので
そういう眼科も含めると、かなり多いと思います。
ところが、
ほとんどの眼科の医師にとって、「まぶたは専門外」なのです。
眼科が診るのは、『眼』すなわち めだまと その機能が中心でして
まぶたは「自分の診る部分ではない」と思っていらっしゃる眼科医がほとんどです。
街の小さな眼科を受診しても、総合病院のような大きな眼科を紹介されて
総合病院の眼科から形成外科に回される というのが
非常に多い、パターンになっているのです。
一方の形成外科は、「眼瞼下垂だけ」を診る科ではありませんが
たとえば事故や病気で欠損してしまった部分の修復をしますし
先天性の形成不全に対する治療もおこないますし
皮膚や爪などの加齢による変化、生活上の不都合についても
これを改善させるのを目的にしています
(その一部に美容外科があります)
つまり。
私たちが眼瞼下垂のことで受診しようと思った場合は
眼科を受診するのは遠回りであり
最初から「形成外科」を受診するのが得策なのです。
もっとも、
眼科には「形成眼科」という分野があります。
「形成眼科」を診る眼科は、ホームページなどでわかります。
こちらは、むしろ積極的に逆さまつ毛や眼瞼下垂を治療しています。
ただし、その数は非常に少ないのが現実です。
今回は、後天性の眼瞼下垂や
先天性眼瞼下垂でも思春期以降の方を想定して書きました。
乳幼児期の先天性眼瞼下垂の場合は、
視力を形成する時期であり、眼瞼下垂の存在が視力にも関わってくるので
眼科への受診を優先させてくださいね。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。
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