まぶたの病気、眼瞼下垂の患者と家族を支援しているおーばです。
今回は、「先天性眼瞼下垂のおはなし」というカテゴリから
嫌悪反射(けんおはんしゃ)についておはなしします。
言葉を発することのできない赤ちゃんも
イヤなことをされると泣いたり顔をしかめたりというアピールをします。
それを嫌悪反射と呼びます。
嫌悪反射は小児眼科の領域でよく使われる言葉です。
目隠しをすると 当然のことながら「見えなくなる」ので
目隠ししているものを手ではらいのけたり、泣いたりおこったります。
ところが、何らかの原因(眼瞼下垂や斜視や乱視など)で、
片方の眼がものを見にくい状況が長期間続くと
見えにくい方の目を使うのをだんだんサボってしまいます。
目から脳への信号が少なくなり、脳から目への指令も少なくなり
それがさらに進むと、見えにくい方の目で物を見ることを止めてしまいます。
そうなると、手で片目ずつを目隠しした場合に
見えにくい方の目を隠されても、嫌がるそぶりを見せなくなり、
見える方の目を隠した時の反応と大きく違いが出ることがあります。
この状況は、長く放置してしまうと「弱視」といって
いくら矯正しても視力が出ないという状態にもつながります。
物を見る力は6〜8歳までに完成すると言われておりますので
逆に、この時期までは訓練すれば視力が向上するのです。
2〜3歳で弱視といわれても めげることなく、
親子で視力の向上に取り組んでいただきたいです。
注意しなければならないのは、
先天性眼瞼下垂の場合は、斜視や乱視を合わせ持つケースがあって、
手術をしてまぶたが上がっても、
斜視や乱視がある場合はその矯正をする必要があるのです。
ぜひとも
見た目も 視力も どちらも気にしてくださいね。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。
「NPO法人眼瞼下垂の会」のホームページも合わせてご覧ください。NPO法人眼瞼下垂の会では会員を募集しています。
Facebookにてfacebookページ「眼瞼下垂の会」を開いています。
mixiページ「眼瞼下垂の会」をスタートしました。
(Facebook/mixiのアカウントを持っていなくても、リンク先のページを見ることが出来ます。)
2013年04月30日
この記事へのコメント
コメントを書く