今回は、病院の選び方というカテゴリから、病院リストの紹介をいたします。
Caloo(カルー)というサイトです。

圧倒的な情報量から探せる病院口コミ検索サイトということで
サイトの機能としては患者SNSや口コミ情報もあるのですが
今回、私が感心したのは
全国病院別治療実績・手術件数 が明快に出されていることです。
しかもこのデータは※2011年4月〜2012年3月退院患者の統計ですから
かなり速報性が高く、さまざまな手術を要する疾患に対応できます。
(リンク先は、眼瞼下垂の手術件数についての一覧です)
サイト運営者に「どのようなデータを使っているのか」とお聞きしたところ、
以下のようなお返事をいただきました。
当サイトの治療実績は、厚生労働省発表のDPC治療実績を掲載しております。
そのため、注意して頂きたいのは、DPC登録病院はほとんどが総合病院のため
眼科専門病院は漏れているケースがあります。
その点を留意して頂き、ご活用いただけると幸いです。
DPCとはなんぞや?ということを ごく簡単に説明すると
「DPC」とは - Diagnosis Procedure Combination 医療費の包括請求の制度。
つまりはお支払の仕組みのことなのですが、
この制度を導入することによって、
その病院でいつ、どんな病気の患者さんが来たのか
その患者さんにはどんな治療・処置をしたのか ということを
統一されたコードで入力することになります。
それらのデータを蓄積することで 比較したり分析したりしやすくなるのです
DPCについてはこのサイトが、比較的わかりやすく説明されています。
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02925_04
一般の私たちにとって重要なのは、このリストに公表された手術件数は信頼性の高い情報であるということです。
もとのデータもweb上に公開されているのですが、一般の人にはたいへん使いにくいものです。
それをかんたんに地域別や疾患別で調べやすくしてありますので
たいへん 使い勝手の良いものに、なっています。
ただし、サイト運営者も言及していましたが、DPCに参加しているのは今のところ総合病院や大病院がほとんどであり、クリニックや中小の病院は、今回紹介したリストには反映されていません。
眼瞼下垂の手術は部分麻酔下で日帰りで行うことも可能なので
クリニックで行われるケースがむしろ多いのです。
さらに申し上げると
患者さんが大人か小児かもわかりませんし
先天性か 後天性かも わかりません
眼科での手術か、形成外科の手術かもわかりません。
術式についても、わかりませんし 技術の良し悪しは数字だけでは見えません。
データのみを過信することなく、
今回のリストについては、目安のひとつとしてお考えください。
…それにしても、「眼瞼下垂の手術」を実施している病院って案外多いなぁ、というのが今回の正直な感想です。
今日もお読みいただきありがとうございます。
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