今回は後天性の眼瞼下垂について、まとめてみます。
眼瞼下垂症には 生まれつき「眼瞼挙筋(まぶたの筋肉)」の働きに問題がある場合(先天性眼瞼下垂)と
成長後、何らかの原因で瞼(まぶた)と 眼瞼挙筋の接合が剥がれてしまう場合(後天性眼瞼下垂)があり、
後天性眼瞼下垂は、腱膜性眼瞼下垂と呼ばれたりします。
イラストで眼瞼挙筋の働きを知る
<原因>
後天性眼瞼下垂の原因もさまざまにありますが、大まかに分けても
1、老人性眼瞼下垂 (加齢によるもの)
2、コンタクトレンズ眼瞼下垂(Clの長期装用が直接・関接の原因となるもの)
3、外傷後眼瞼下垂 (瞼や眼窩のケガが原因となるもの)
4、機械的眼瞼下垂 (瞼や眼窩の腫瘍、異物、骨折が原因となるもの)
5、他の疾患の“症状”としての眼瞼下垂
・・・などさまざまです。
(久保田伸江:「眼瞼下垂」(2000)より一部抜粋)
<症状>
自覚的には まぶたが開きにくい、他覚的には眠たそうにしている、目つきが悪いと評されます。
人によっては額(ひたい)に深くしわが刻まれ、ものを見ようとするとそのしわが深くなったりします。
また、頭痛・肩凝りの原因となっている場合があるとも言われます。
<治療>
後天性眼瞼下垂の場合、挙筋の働きが保てていれば、
手術によって 眼瞼挙筋と瞼の際(瞼板)を再接合させることによって
ふたたび瞼は開閉しやすくなります。
手術は、形成外科 一部の眼科で行われ、健康保険の適用される手術です
美容外科で行われる手術は、保険適用の範囲で行われるものと自由診療の手術があります。
各病院・クリニックでは より目立ちにくい手術を提供することを特色にしているところもありますが
いずれの術式も皮膚から筋層に達するところまで開き縫い合わせる手術になりますので、
プチ整形のような気軽な手術とは言えないと思います。
NPO法人眼瞼下垂の会としては 特定の病院をお勧めするということはありません。
(おーば 個人としても 同様の考えです)
一応の目安として、その施設のwebページに眼瞼下垂の記述があるかないか
あれば、どれくらい詳しく書かれているかは その施設の力の入れ方に比例しますので
病院を選ぶときの参考になるでしょう。
世間の評判は良かったが、自分には合わなかったということもありますし、
結局は 自分で納得できる病院、クリニックを調べて、受診してみることが一番良いでしょうね。
今回は、主に後天性眼瞼下垂のかたに向けたお話をいたしましたが
病院選びに関しては、先天性・後天性かかわらず参考になると思います。
これからも 眼瞼下垂の情報を、随時発信してまいります。
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