眼瞼下垂の患者支援活動をしているおーばです。
シリーズ企画「眼瞼下垂のおーばが語る『整形』のおはなし」
連載10回目の今回は、
『整形』と「見た目」のことで悩む若い世代のことを 書いてみようとおもいました
・・・これまた とても書くには難しいテーマなのですが。
思春期に『整形』(顔面の手術をする)というのは 実は珍しいことではありません。
先天性の形成の疾患を持っている人は たとえば小学校に上がる前に一度手術をして
その後 数回にわたって 修正の手術をするケースというのが よくあります。
これは、もちろん世間一般に言われる(美容目的の)『整形』ではありません。
でも、事情を知らない人にとっては『整形』と思われやすいです。
昨日も書いたとおり、「見た目の違い」と「それを見る他人」の関係では
こどもと大人とではずいぶんその対応は異なりますが
大人になる一歩手前の場合の つまり思春期ころが いちばんしんどいと思います。
見た目の変化や 周囲と少し違う部分があったとき、
私たちは やっぱり それに気づきます。
で、それをちょっと確認したい気持ちが生まれたりするっていうのが昨日の話でした。
それが10代くらいの時期だと ちょっとしたふざけごころで相手をからかうことがあるのです。
しかも、そういうことって 集団心理でどんどんエスカレートしやすい。
そういうことが日常になってくると 最初から悪意をもって 誰かを攻撃するようにもなる・・・
それはきっと、まだ「相手の身になって考えてみる」という気持ちが育っていないから。
だけど、言われた側は たまらないよね。
言い返すのは とても勇気がいるだろうし、場合によっちゃ、余計に攻撃されちゃうかもしれない。
でもね。
誰になにを言われても、それであなたの人生が終わるわけじゃないってことだけは それは確実。
人生を、狂わせられるほどにひどい仕打ちをされた人も、もしかしたらいるかもしれないけれど
もしもそれに屈してしまったら それは相手がどうこう、という話ではなく あなたが負けたことになる。
あなた自身が壊れてしまうその前に しっかりと あなたの身を守っていてほしい。
それは、あるいは 今いる社会からちょっとの間 離れるということなのかもしれない。
逃げるが勝ちってことばもある。相手にしないという戦法もある。
ちょっと一休みするだけでも 復活できることだってあるし
あとはね
「自分だけ」だと思わないこと。
「誰にもわかってもらえない」って思っていると 辛いよね。
ところが 案外 どんな人でも ひとりひとりに「自分だけ」の悩みを抱えていて、
「誰にもわかってもらえない」と思ってる。
ホントかなあ。ホントだよ。
実は、弱い部分を持っている人ほど、それを隠すために威張ってみたり、他人を攻撃したりするんだよ。
でも、そんなことを面と向かって言ってしまったら、相手は必死になってまた反撃するだろうから
あえて言わずに、いてあげよう…。
「過去と他人は変えられない、未来と自分は変えられる」と、よく言われます。
誰かの考え(気持ち)を捕まえてきて、それを変えさせようとするのは
あまり効率の良い話ではありません。
自分が傷つくし、ものすごく労力が要るのに それに見合う幸せが得えられない。
過去にとらわれて悲しみながら生きるよりは
ココから先を いかに自分が幸せになるかをかんがえて生きるか。そのほうがずっといいよね。
なんだか、今回は
今の自分に言えるメッセージを ただただ 書くだけの回になっちゃいました。
抱える悩みはそれぞれに違うし ここで書けることは わずかなこと。
でも、あなたの味方はちゃんといる。そのことだけは、覚えていてください。
「眼瞼下垂のおーばが語る『整形』のおはなし」
次回は、最終章 カミングアウトについて考えてみます。
ぜひ次回もお読みくださいね
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2011年09月14日
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