今日は 外来受診をするときのポイントについて、お話しましょう。
お医者様は忙しそうだから・・・
後にもたくさんの患者さんが待っているから・・・
こんなこと質問したら 怒られちゃうんじゃないかしら
私たちは 診察室に入ると いろんなことを考え、そしてとても遠慮がちになってしまいます。
本当は聞いてみたいことがたくさんあるのに
診察室を出てあとで
ああ、聞きたいことの半分も聞けなかったなあ
と思ってしまったりもします。
一方、
私は元・看護師ですので、医療を提供する側の気持ちもわかるのですが
医師の側も
限られた時間の中で
できるだけしっかりと 必要なことを伝えたいと思っています、
そして患者さんには理解してもらいたいと思っています。
せっかく受診という機会があるのですから
これをしっかり活かしたいですよね。
受診の場合に、患者側で準備しておくと良いのは
知りたいこと、聞いておきたいと思うことをリストアップすることです
『紹介状をもらったものの 何がなんだかわからない』と思うようなときは
特に この作業をしてみると 良いと思います。
書き出した項目が2〜3個ならばそれでよし
なかにはレポート用紙に数枚にもわたって
いろいろな項目が出てくることもあるかもしれません
そんなときには
その項目を自分で何回か読み直して
「これとこれは まとめてひとつの質問になりそう」・・・というように
自分が感じている疑問の要点を まとめてみましょう。
だんだん 自分自身がどんなことを知りたいのかが 見えてきます。
知りたい要点が2〜3個に集約できそうだったら それを 受診のときに質問してみましょう
もし「とてもじゃないけれど集約できそうもない」のでしたら
リストアップされた疑問・質問の中で 一番聞いてみたいこと3つを 新しいメモに書き写して
それを握り締めて受診することをお勧めいたします。
さて、今回の
「自分の考えを上に書き出して それをじっくり読み返す」作業は
なによりも 自分自身の気持ちを 見つめなおし、整理するのに大切なステップになります。
最初はもやもやしていた自分の考えが だんだん明確になってくる過程で 役に立ちます。
医師とのコミュニケーションを円滑にするにもプラスになりますし
いい治療 いい医療を受けるために とても大切なスキルです。
今回の提案 いろいろな場で活用してみてください。
どうしても、あの短い診察では、言うのを忘れてしまったりするので、ノートには、お薬がどのくらいほしいのか、何科で何を言うのか、いろいろ書いておきます。
診察時、ノートをリュックから出すの忘れることありますが、今診ていただいてる先生方は、ほとんどノートがあることを知ってるので、今日はノートないの?聞いてくれます。
しおりさんは病院を受診する機会が多いほうだと思いますが、そんな「ベテラン患者さん」でも、ノートって大切なのですね。
病院に行く機会の少ない人にとっては
一層、メモなどで要点を整理する作業は大切になってゆくでしょうね!