大場です
このブログでは 眼瞼下垂にまつわるさまざまなことを書き尽くしてきたと思っていたのですが、「マーカスガン現象」に関することについては、ほとんど触れておりませんでした。
掲示板でマーカスガン現象の話題になり、そのことに気づきました。
遅ればせながらで申し訳ありませんが
今回は先天性眼瞼下垂のうちの数パーセントに見られるという
マーカスガン現象についてご紹介させていただきます。
まず マーカスガン現象とはなにか?ということについてですが
いつも参考にしている資料が手元にないので
ネットの資料からの引き写しになりますが(はてなダイアリー)
マーカス・ガン現象とは、「顎(あご)の動きに対して上眼瞼が挙上する現象であり、眼瞼下垂の症状を伴う場合がほとんどです。運動神経である三叉神経の外側翼突筋の支配神経である三叉神経(第5脳神経3枝の下顎神経)と眼瞼挙筋の支配神経である動眼神経(第3脳神経)との間の神経の異常連絡が原因であると考えられています。」
という説明・・・では判りにくいですね。
具体的には、口を開くと 瞼もそれと一緒にパッと開きます
この現象は、先天性の片眼・眼瞼下垂に伴って発症することがあり
これを「マーカスガン症候群」と呼ぶこともあります。
通常の眼瞼下垂が眼瞼挙筋の障害であるのに対し、
この現象は神経由来の疾患です。
そのため 生後数年を経過するうちに
眼瞼下垂の症状が消失することがあるということが 知られています。
ただし すべてのマーカスガン現象が自然治癒できるとも言えません。
これまで眼瞼下垂については手術でしか症状の回復は見込めないという風にこのブログでも紹介してきました。
しかしマーカスガン現象が認められる場合は そうした例があることを念頭に置き 手術を積極的にせず 自然治癒の傾向がないか見守るという医師もおります。
もちろん 視力の状況や 患者であるお子さん自身の強い希望がある場合は積極的な治療(手術)をすることもあり、ケースバイケースでありますが。
マーカスガン現象は 眼瞼下垂の中でも珍しいので
一般の眼科医・小児科医ではその病態をご存じない医師もおりますが
もしあなたのお子さんがミルクを飲むときだけお目目が大きくなるならば
ぜひ 主治医の先生に ご相談をしてみてください。
マーカスガン現象が見られれば 治療の方針も変わることがあります。
あなたか、お身内に患者さんがいらっしゃるのでしょうか?
本文中にも書きましたが
自然治癒することもあるので、積極的に手術しない場合もあります。
手術をするとしたら、眼瞼下垂とおなじような手術の方法(挙筋を短くする、組織を移植して瞼を吊り上げる)方法になります。
またその際の費用も眼瞼下垂と同様です。
保険が適用になれば自己負担額はかなり低いでしょう。
書き込みありがとうございます。
このブログを書いている大場です。
お仲間との情報交換や交流を希望していらっしゃるのですね。
ぜひ、そのご希望がかなうようにしたいのですが
このコメント欄ではあなたとの連絡がとりにくいという問題があります。
ご面倒をおかけしますが、一度このブログの右上にある
「お問い合わせフォーム」にご連絡いただけますか?
(もちろん無料です)
同じ症状にコンプレックスを持っている方と
友達になりたいのですが・・・
右目です。小学生の頃から ず〜っと悩んでいました。
遠く離れた方でもいいので、マーカスガン症候群に
悩んでいらっしゃる方と友達になりたいです。
普段の外見は、普通です。先程連絡を頂いた
夕子です。大場様、宜しくお願いします。
夕子さん、私も右目がマーカスガンです。もちろん幼少の頃より症状は認識していましたが、病気とは思わず病院へは行かず、この病名も今初めて知りました。
今は昔と比べ症状が大分軽くなりましたが、下を向いて食べると右瞼が不自然に上がってしまう、という症状がありました。あくびするときはいまだに症状が出ます。
右目の方が左目より少し視力が悪いのですが、このせいなのかも??
初めまして
私と同じ症状の方がいたなんて
びっくりです。私は、マーカスガン症候群を
病気だとは、思っていません。しかし、食事
の時に 瞼が動く症状は、気になって仕方あり
ません。
同じ症状で悩む方と 友達になりたいです。
ころなさんと私は、もしかしたら 親子に近い
位、年が違うかもしれませんが、メールの
やりとりは、可能でしょうか?
それともうひとつ、とても気になった事が
あります。マーカスガンとは、全く関係ない
のですが、コメントして下さった時間が
夜中だったようなので、お仕事のせいなのかな?
と勝手に 思ってしまいました。
30代で主婦をしています。
物心付いた時には右目にマーカスガンの症状がありました。
今初めてマーカスガンと言う言葉を知りました。
小さな頃から顎が動くと右目が動き、ボーッとしているだけでも右目が開きます。
また、黒目を下に向くと右の瞼だけが開きます。
今まで数回眼科で相談した事があっても、ふーんと流されてきました。
初めてマーカスガンと言う障害?だと知り、ビックリしています。
実は、実父も私と全く同じなので、特別おかしいと思わず生活していました。
もちろん幼少期にからかわれたり、思春期に恥ずかしく思った事もありましたが、珍しいものだったのですね。
あまりに無知過ぎなので、この症状だけで病院に行くものなのか……と思ってしまいます。
生活に困ることは、親しくない人との会食程度です。
二人子供がいますが、どちらにも症状がないのでますます今更病院にいくものなのかとも思ってしまいます。
大人になってマーカスガンのみで受診されるかたってみえますか?
もしかしたら、マーカスガンのみと言うことは無く、気づいていないだけで他に目の病気?があるのでしょうか?
マーカスガンについてこのブログで書いたのは一回だけです
http://kasui.seesaa.net/article/158996705.html
産まれた時にマーカスガン徴候があって、その後消失することはあるようですが、大人になって残っているものについては、自然に治るのは難しいと思われます。
他人にはなかなか理解できないような悩みですね。
手術をしてもマーカスガンを完全に治すことはできません。
普段の状態で開眼の程度を合わせると、手術後に口を開いた時に過度にまぶたが開くことになってしまうと思われます。
もちろん マーカスガンの程度によっては
日常生活を送るうえで、下垂したまぶたを少し上げた方がいいというケースもあります。
(以上、補足説明でした)
生後20めの赤ちゃんがいる母親です。
生まれた時くら右目の開きが悪く今もぼーっとしている時などは両目があくことがありません。しかし、全くあかないわけではなく、口を開けた時や自分の指を偶然持って行きおしゃぶりしている時などは目が開きます。
色々調べているうちにここにたどり着きました。息子もこの症状なのでしょうか?病院では一ヶ月検診まで待ってみてと言われています。
心配でなりません。
こんにちは
メールは、大丈夫ですが、どう交換すればいいのか。。
投稿時間が深夜だったのは、アメリカ在住なので、そうなってしまいました、普通におひさまの下で生活していますよ。
まだ調べていないのですが、これは手術では治らないのでしょうか、治るものならいいのですが。
症状から辿ってこちらにたどりついたのですね。
ポコさんのコメントを読むかぎり、マーカスガン現象の可能性は否定できないと思いますが、もちろん診断はつきません。
1か月検診のときは、小児科のお医者様が赤ちゃんを診てくれますので、まぶたの病気についても説明してくれるかもしれません。
マーカスガンについては、先天性眼瞼下垂の中でも珍しいタイプなので、小児科の先生でもご存知ないということもあります。
成長とともに消失することもまれにあるということで、手術を急ぐようなタイプの病気ではありません。手術をする場合は基本的に眼瞼下垂の手術になりますが、手術後も口の開閉とまぶたのひらきかたが連動する症状は残ることもあるようです。
このコメント欄にも多くの先輩がいます。
mixiのコミュニティにも体験談などがありますのでもしご興味があれば参加してみませんか?
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=27958305&comm_id=2507290
このコメント欄でメアドの交換は、いろいろ弊害がありそうです。
web上のどこか(line,mixi,アメブロ、facebook・・・)にマーカスガン用に交流スペースを作るという方法もあろうかと思います。
既存のコミュニティでは 今回探したところでは
http://d.hatena.ne.jp/marcusgunn/
掲示板はありませんでしたが、コメント欄には定期的に書き込みがありました。
ご相談には応じたいと思いますので、ご検討ください。
我が家の次女のことで少し気になり
こちらに辿り着きました。
飲み物を飲むときに限り、
左目の瞼がグイグイ開きます。
(飲むときと同時に)
喋るときや食べるときには
特に感じません。
先日3歳児検診があり、
乱視気味と診断を受けて
眼科を受診するよう言われ、
ハッとした次第です。
マーカスガンに似ているのでしょうか?
将来友人や恋人との付き合いに
影響がないか心配です。
母親として、わが子の将来にまで思いを巡らせて不安になってしまう気持ちはよく分かるし、かつての自分もそうであったと思い出します。
こういう時いちばんつらいのは「なんでこうなっているのかが分からない」ということ。理解していれば、問題が起きた時の対処の方法も検討できますものね。
症状の記述を読むと、マーカスガン症候群かな?って思えます。
(眼瞼下垂を伴わないマーカスガンも あります)
近く眼科受診するということで、そこでお尋ねになるといいかもしれません。もっとも、まぶたの治療をしている一部の眼科でないと
「マーカスガン症候群」についての予備知識はないかもしれません。
ただ、いっちゃんママさんのお子さんのマーカスガン治療については「考えなくていい」と思います。成長とともに消褪することも多いですし、症状があっても「生まれつきの性質」ということで説明づけられるレベルの話です。
必要に応じて 何度か本人に教えてあげるといいでしょうし
将来、友だちからなにか言われても「こういう性質」と本人が説明出来るようになっていれば あまり恐れることはないのではないかと思います。
乱視があると、視力の形成に影響するので、こちらは早めに診断していただいて、適切な診断をしてもらい、必要な治療があれば開始してくださいね。