今日はカテゴリ「病院の情報を知りたい」から
形成外科についてのお話をしたいと思います。
私は、
視力が伸びる時期の小児の眼瞼下垂はまず眼科受診をお勧めしますが
それ以降の患者さんには、形成外科受診を勧めています。
実際、眼瞼下垂の手術は、形成外科医が行うことが多いと思います。
その形成外科ですが、どうも一般市民にはなじみが少ないようです。
眼科でしたら、大抵のひとがわかると思います。
が、
形成外科と言われても ピンと来ない人のばあい。
思い浮かぶのは美容整形のクリニックなのかもしれません。
よくクリニックの名前に「美容形成」とか書いてあるし。ああ、それのことかぁと思われることもあるはず。
ちなみに「整形外科」というのは骨や筋肉の疾患を診る科ですので、
整形手術をする美容外科とは、かなり領域が異なります。
なんだか ややこしいです。
形成外科と美容外科の違いですが、
美容外科が、身体の劣等感を改善すべく しわを伸ばしたり、脂肪をとったり、目をパッチリ大きく見せるための手術をするのに対して
形成外科では、身体の本来持つ機能が低下・消失・欠損することによって日常の生活に支障が出るので、その機能を改善させるため(回復させるため)の手術をするのです。
それゆえ、美容外科では自由診療(保険が使えない)手術が多いですが
眼瞼下垂の手術は保険を適用して、実施できることがあります。
(それぞれの施設で料金の設定は異なります)
形成外科という診療科は、大きい病院にはあります。
中規模以下の病院には ないところも多いです。
大都市圏でしたら、開業の形成外科クリニックもあります。
小さいクリニックでも眼瞼下垂の患者さんが多く訪れる施設もあるようです。
それ以外の地域では、美容外科と併設していて、
形成外科のみで開業している病院は少ないかもしれません。
日本形成外科学会が認定する認定医であるかどうか
眼瞼下垂の手術に自信があるか(webページの眼瞼下垂の説明が詳しい施設ほど、その知識も豊富で、経験例も多いといえるしょう)
…などは病院を選ぶ上でのポイントになるでしょう
あなたの病院選びの参考にしていただければ幸いです。