おーばです。
眼瞼下垂にまつわる、いろいろなことを書いています。
今日は「眼瞼下垂ってなーに?」というカテゴリで
眼瞼下垂の歴史を『ざっくりと』振り返ってみます
眼瞼下垂という病気は
「病気」と認められてからの歴史が浅い疾患だと思います。
「思います」というのは、とてもあやふやな書き方ですが、それほどに過去の文献も乏しく、現在のデータもない病気なのです。
原因から考えて
病気そのものは、有史以来 ずっと
「眼瞼下垂は存在していた」と考えていいはずなのですが
「治療に値する病気」という認識は おそらく薄く
先天性であれば「生まれつき」
後天性であれば「原因不明」や「年のせい」で片付けられていたのだと推察されます。
日本ではおそらく戦後になって、一部の形成外科の手術のひとつとして行われるようになりました。
先天性眼瞼下垂については、視力形成にも関わってくるので
「先天性疾患」として治療の対象となり
眼科で、手術が行われるようになりました。40年ほど昔の話です。
以降、徐々に「先天性眼瞼下垂は治療すべき病気」という認識が
眼科医、小児科医、形成外科医には認知されるようになってきたと思います。
その後、瞼の下がりが日常生活にも不都合であることが紹介され
審美的な理由ともあいまって
「眼瞼下垂」全般を積極的に治療する傾向は強まってきています。
しかしながら 瞼の解剖を正しく理解し、
適切な治療を行える医師の数は 決して多くありません。
それを 私達が見極められるかどうか。。。
日本のどこに住んでいても
安心して治療を受けられるようになるには
まだまだ 時間がかかりそうです。
2010年04月29日
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