おはようございます。
眼瞼下垂にまつわるお話を毎日すこしずつしています。
眼瞼下垂と「いじめ」の問題。
今回は 一番シビアな 社会に出るときの試練である
就職の問題について、私の思うところを書きます。
大不況と言われる昨今、でも、そうでなくても就職するのが本当に難しい世の中です。
企業は いい人材を求めます。
採用基準はきっと様々でしょう。
見た目や学歴で採用が決まったりすることも、多々あるのでしょう。
見た目にコンプレックスを抱く 眼瞼下垂の若者にとって
この上もなく辛い現実が待っているように感じられるかもしれません。
いい人材って、どんな人のことをいうのでしょうね。
『人は見た目が9割』なんて本が話題になりました。
自分に自信がもてない人は
もうこの時点で「だめだ」って思ってしまうかもしれません。
確かに 容姿の整った人は それだけで相手に与える印象も良いです。
でも、中身が詰まっていない人は、あっという間に見限られます。
私の思う「魅力的な人」とは
やる気、意欲、情熱が
表情や行動、言動からにじみ出てくるような人です。
まあ 見た目のよろしい人は、自分に自信があるだろうから
態度も堂々としているといったことも あるでしょうが。
でもこのときに
「眼瞼下垂などという十字架を背負ったばかりに・・・」などと
自分の悲運を嘆いているだけの人だったとしたなら
それは実にもったいない生きかたであると 私は思います。
眼瞼下垂は 誰にも真似のできない あなたの強みです。
手術の経験も、その後の生活も あなたにとっての試練だったと思うし
手術をせずに学生時代を乗り越えたなら それも試練の連続だったはずです。
こどもの頃にからかわれた経験も、
中学校で 鏡を見ながら悩んだことも、
誰かに瞼のことを聞かれるたびに落ち込んだ日も。
親を恨んでしまった日もあったかもしれないけれど、
でも 辛い思いをした分 あなたは強さも身につけています。
その分、人の痛みをわかってあげらる優しさを身につけたかもしれない。
この経験をこのままで終わらせたくないと、反骨精神が芽生えたかもしれない。
あえて 厳しい言い方をすれば、
もし あなたが今までうまくいかなかったのだとしたら
それは、眼瞼下垂であることを理由に、いろんなことから背を向けていたからだったのだと 私は思う。
胸を張っていいんです。
まっすぐに 相手の顔を見ていいんです。
堂々と自分の気持ちをつたえれば いいんです。
自分の殻を打ち破って 自分の本当にやりたかったことを見つけられたなら、
必ずモノゴトはいい方向に動き出します。
かんたんなことではないかもしれないけれど、どこかに突破口はあると思います。
答えは 自分にしか見つけられないことなのだけれど、
いろんな人と話をしたり いろんな種類の本を読んだり
いろんな体験をすることで ヒントはみつけられるんじゃないかと思います。
出来ることから、始めてみませんか?
中学校で 鏡を見ながら悩んだことも、
誰かに瞼のことを聞かれるたびに落ち込んだ日も。
親を恨んでしまった日もあったかもしれないけれど、
でも 辛い思いをした分 あなたは強さも身につけています。
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ちょっと涙が出ました。
涙が出たおかげで、自分が今まで背を向けようとしてたケド辛かったんだと再認識できました。
ご本人には、つらいものだったと思います。
でも
社会の現実からは目をそむけないてほしいし
現実を知った上で
それでも みんなには前を向いて欲しいという
願いを込めて 書かせていただきました。
これからも お読みいただけるとうれしいです。
メッセージありがとうございます。
悲しみのただなかにいるあなたにとって
この記事の私の言葉はかなり、きつかったはずです・・・。
1年以上前にじぶんで書いた文章を読んで、
私自身が わぁ、このときの私は ずいぶん大胆なことを書いてしまっているなあ と思いました。
でも、思いはこのときとおんなじです。
強く生きてほしい。
悲しかったことも 苦しんでいることも
いつか あなたの糧になると思います。
私も、自分に課せられた課題が大きすぎて逃げ出したくなることはしょっちゅうなのですが、それでも、これからもがんばって生きてゆこうと思っています。
片目が先天性眼瞼下垂と斜視が相待って、小さい頃は幸せなことに誰もあえてつっこんでくる人も意地悪する人もおらず、呑気に過ごしましたが、中学、高校と、目に対するコンプレックスが酷くなり、精神も病みました。
結局高校に入ってから「眼瞼下垂」という言葉を知り、大学病院で手術を受けた物の何も改善しませんでした。今度は眼瞼遅れに悩まされ、手術に向かうも向かわぬも辛い現実しかないとわかりました。
今では人と目を合わせられなくなり、写真もとりません。
現実の世界は、きれいごとを並べられるほど上手くはいかないのです。
コメントを書いてくださって ありがとうございます。
>現実の世界は、きれいごとを並べられるほど上手くはいかないのです。
本当に、そうです。
わたしは さくらさんの倍ほどの人生を歩んできましたが
何歳になっても 上手くいかないことの連続です。
それでも
あなたの気持ちをわかってくれる人は、必ずいます。
言葉にすると うすっぺらなのですが
・・・決して あきらめないでください。
2013年の今、このブログを見つけました。
こどもの頃にからかわれた経験も、
中学校で 鏡を見ながら悩んだことも、
誰かに瞼のことを聞かれるたびに落ち込んだ日も。
親を恨んでしまった日もあったかもしれないけれど、
でも 辛い思いをした分 あなたは強さも身につけています。
その分、人の痛みをわかってあげらる優しさを身につけたかもしれない。
この経験をこのままで終わらせたくないと、反骨精神が芽生えたかもしれない。
こう書いてありましたね。
私は重度の先天性眼瞼下垂です。
人にからかわれたり、きつい言葉を浴びせられるたび
人の痛みを分かろうなんて思いませんでした。
周りの人も自分みたいに辛い思いをしてしまえばいい。
そう言う思いから、私は周りの人に
つんつんとあたるようになりました。
でも。この記事を読んで目の事で
真っ暗闇の中にいた私と同じ思いで
感じている人がいると思ったら
気が楽になりました。
ありがとうございました
けーこさんは、この記事に寄せられた「コメント」を読んで気が楽になったのですね。
コメントを残してくれた仲間に
わたしからも感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。