毎日少しずつ、眼瞼下垂の話をしています。
本日は「世界一わかりやすい 眼瞼下垂のお勉強」の第4回目
手術では どんな風に 眼瞼挙筋をつなぐのかを
イラストを使いながら 説明してゆきます。
まずは「後天性眼瞼下垂」の場合

この図のオレンジが眼瞼挙筋
紫の部分が瞼板です
これは 昨日も載せました、後天性眼瞼下垂のモデル。
瞼板と眼瞼挙筋が離れています。
この場合は 挙筋を再度瞼板に縫合する手術をします。
挙筋の機能に問題がなければ 手術後十分に瞼を開くことが可能になります。


先天性眼瞼下垂の場合、

眼瞼挙筋が繊維化(伸縮しにくい)することで瞼の動きが悪くなります。
この眼瞼挙筋を少し短くして瞼板にむすびつける方法があります
挙筋短縮(眼瞼挙筋前転法)といいます
まずは眼瞼挙筋を瞼板から一度切り離し
挙筋を引っ張りながら 再度瞼板と縫合させます。
最後には、余った挙筋を切り落とします


これらの手術は 一般には 瞼の皮膚を切開しておこないます
今回私が使っているヘルメットの絵では そのあたりをうまく説明できません・・・。
なんとなく イメージできる ということを目標にしていますので
更に知りたい!方は 他のサイトや書籍を使って理解を深めていただきたいと思います。
質問なのですが、「眼瞼挙筋前転法」は、確か、おーばさんの息子さんが受けられた術式でしたね?
では、帝京大が現在行っている、眼瞼挙筋の短縮量を多くした方法は、前転法とは また違うのでしょうか?(術式名が違うので、少し混乱しています)
あわせて、他の術式も今後 ご紹介頂けたらとても嬉しいです。
挙筋前転法は 挙筋短縮術とも呼ばれます
眼瞼挙筋を短くする手術と お考え下さい。
名称について、統一しないと読むかたに混乱を与えてしまいますね。
今後補足したり修正してゆきます。
もうひとつの代表的な術式は
明日 ご紹介する予定です。