眼瞼下垂のいろいろな情報を お伝えしています。
昨日の「兎眼」とともに
眼瞼下垂の手術の後に起こりやすい現象について、今日はお話します。

上記のイラストの左右の目の開き方が違うことがお分かりだと思いますが
右目の眼瞼下垂の手術の後だと、お考え下さい。
手術をしたほうの目が 逆に大きく見えます。
実はこのイラストだけではわかりにくいのですが、
正面を向いたまま 下を見ると この図のようになります
この症状のことを「眼瞼後退」といい 通称「びっくり目」ともいうらしいのですが、人によってはかなり目立つことと
自分よりも周囲が「びっくり」してしまうこともあるようで、
…思春期前後の多感なお年頃の悩みの元になることもあるようです。
兎眼のときにも説明しましたが
まぶたは正面を向いたときに左右差をなくするように整えるもので
この場合 正常だと眼球の動きに合わせてさがるはずの上まぶたが 下がらず
下まぶただけが下がるので 大きく見開かれたようになります。
眼瞼下垂の手術で開閉機能全般を正常に戻すことは 難しいのですが、
「眼瞼後退」の対抗手段は あります。
顔ごと下げれば 良いのです (^^)
落ちている物を拾うときなど 目だけ下げようとするので目立ちますが
首をまげてしまえば 顔は周りから見えませんし
そのほうが 動作がエレガントです。
もちろん 男の子にとっても同じことです。はい。
手術後のお子さんのまぶたの動きで
もしも気になったときには アドバイスしてあげてくださいね。