blog.ogp_tag(article_for_ogp) %>
『NPO法人 眼瞼下垂の会』に、いいね!やシェアだけで支援金を届けられます。〜 NPO/NGOを誰でも簡単に無料で支援できる!gooddo(グッドゥ) 〜

2014年04月05日

「眼科医のいう弱視」と「私の知っている弱視」は実は別のものだった!

まぶたの病気眼瞼下垂(がんけんかすい)の患者と家族を支援している
NPO法人「眼瞼下垂の会」代表のおーば、こと大場美津子です。

今回は、小児の先天性眼瞼下垂で、時にクローズアップされる「弱視」について。

私が「眼瞼下垂」の支援に取り組むようになって、今年で14年目になるのですが
つい最近まで、ある事実を知らずにいました。
それが今回のテーマである「眼科医のいう弱視」の定義について、です。

imgres.jpg

5年ほど前のこと。片眼性先天眼瞼下垂の当時3歳のお子さんのお父さんから、「通院先の小児眼科の先生が、私の子の視力を『弱視』と診断しました。非常にショックを受けています。もう、どうしていいのかわかりません。」と悲痛なメールをいただきました。

幼児期は「視力を完成させる」ための大切な時期であり、6歳〜8歳ころまでに適切な訓練(両目でものを見る)をしないと、それ以降にどんなに努力しても視力を獲得することはできません。わたしは、メガネやコンタクトレンズを用いても視力を矯正することができない状態を、「弱視」と理解していました。

わたしはそのお父さんに、「あなたのお子さんはまだまだ視力を回復させるチャンスが十分にあるので、どうぞ気落ちしないように。」とお返事しましたが、「しかし、担当の先生が『弱視』と断言したのです・・・。」とすぐには気持ちが前向きにならなかったことを記憶しています。

私はその時、「回復の見込みがあるのに『弱視』というなんて、なんというひどい医者だろう」と憤慨したものです。


さて先月下旬に、こんな記事を読みました。

目とメガネに関する豆知識「弱視」
  (セイコーオプティカルプロダクツ(株)快適視生活応援団より)

 ◎弱視には4つの種類がある
 ◎それぞれの適切な対処法が大切・・・。

と、本文に書かれていることは私も既知のことでしたが、
前文に、社会的弱視と医学的弱視のことがサラりと書いてあって、なんだこれは?と思いました。

で、ウィキペディアで慌てて確認すると・・・
弱視

つまりは、私がこれまで弱視と呼んでいたのは社会的弱視で、現在はロービジョンを指すのだということ・・・?

現在日本において、弱視とは視覚の発達期に視性刺激遮断あるいは異常な両眼相互作用によってもたらされる片眼あるいは両眼の視力低下で、眼の検査で器質的病変はみつからず、適切な症例は予防、治療が可能なもの(植村、1993)という定義が広く受け入れられている。
(ウィキペディア日本語版「弱視」から引用。強調は筆者)

はぁ〜、まったく目からウロコ。

私はこの瞬間まで「弱視」=「社会的弱視」の概念しか持っていませんでした。
5年前メールをいただいた件では、担当医は「医学的弱視」について説明していたということになりますから、「ひどい医師」は言い過ぎだったということです。

わたしが看護師になるための勉強をしたのはウン十年も前の話ですし、ことばや定義が変わることは珍しいことではないのですが、私のもっていたのは古いままの概念でした。つくづく、自分の勉強不足を恥じ入ります。

それでもあえて言いたいのは。
弱視という言葉のインパクトに打ちのめされる人も多いのです

「医学的弱視」=治療が可能、回復の見込みがある

というのは、ほとんどの一般生活者は理解していません。
なので、患者さんやご家族と直接向き合う医療職のみなさんには
医学的概念に忠実に説明するのであれば、その意味を患者さん側が理解するまで説明する責任があります。

「混雑する外来で、そんな時間はありません」というのであれば、
患者さん(ご家族)が前向きに訓練、治療に向かうことのできるように
平易なことばで説明することを、どうか忘れないでください。

今回、ちょっと長い記事になってしまいました。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
これからも 眼瞼下垂に関するお知らせをしてまいります。


「NPO法人眼瞼下垂の会」のホームページも合わせてご覧ください。
NPO法人眼瞼下垂の会では、会員を募集しています
Facebookにてfacebookページ「眼瞼下垂の会」を開いています。
mixiページ「眼瞼下垂の会」をスタートしました。
(Facebook/mixiのアカウントを持っていなくても、リンク先のページを見ることが出来ます。)
posted by 大場 美津子 at 07:09 | Comment(0) | 視力の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月12日

アイパッチについてのまとめ

まぶたの病気、眼瞼下垂の患者と家族を支援している、おーばです。

今日のお話は、片目を隠す道具=アイパッチです。
imgres01.jpg

眼瞼下垂とアイパッチにはどんな関係が?

眼瞼下垂のことをまったく知らない人にとっては
下がったまぶたを隠す道具と思われるかもしれませんが、違います。

先天性眼瞼下垂は、放置しておくと弱視になる危険性があると言います。
主に片眼性の眼瞼下垂の時に出てくる問題ですが、
健眼(下垂していない方)でばかり見る癖がつくと、下垂している方の眼がものを見ることをサボってしまい、成長後に矯正しようとしても視力が出ないことがあるのです。

実際に視力の左右差がはっきりした場合 医師の指示によって
見えない方の眼を一時的に隠して 下垂している(見えにくい)方の眼を積極的に使うことで視る力を育てます。その訓練に アイパッチが活躍するのです。
訓練と言ってもあくまでも視力の訓練なので、アイパッチによってまぶたは開きません。
アイパッチをすることによって 隠した方の視力に影響が出る場合もあります。

ガーゼ眼帯との違い
images.jpg

ガーゼを何枚か重ねてゴムで留める眼帯との違いは 完全に目隠しするかどうか にあります。眼帯の場合はガーゼの隙間から光が入りますので、訓練には適しません。
「貼れる眼帯」として店頭で販売されているものは形状的にはアイパッチとの違いが分かりにくいのですが、やはり弱視のための訓練に適していないものもありますので、ご注意ください。

アイパッチの種類

訓練に適しているのは、絆創膏タイプのアイパッチです。
国内外のいくつかのメーカーで作られています
片眼を完全に遮蔽する大きさが必要で 成長に合わせて数種類あります。

そして、メガネを使っている人がアイパッチをする場合は、着脱式で布製の者も
レンズを覆い、光をシャットアウトする布製のアイパッチがあります。
市販品もありますが 手作りもできますし、使い捨てにならず、
顔にテープを貼るわずらわしさもないので 愛用者も多いようです。

アイパッチはどこで購入できますか?

国内の有力メーカー「カワモト産業」さんにお伺いしたところ、
『メーカーの直販はしておりません』とのこと。
また、それほど需要の多い商品ではないので、一般の薬局の店頭には置いていないことも多いそうです。
一部大手の薬局チェーンにおいては、品番を伝えるなどして、取り寄せることは可能です。
一番確実なのは インターネット通販で購入することだそうです。
たとえば こんな店こんなお店で購入可能です。

たのしくアイパッチを続けるために

小さいお子さんにとっては、顔に何か貼られるだけでも不快です。
まして、「見えやすい方の眼」を隠されてしまったら、それは本当に苦痛なことだと思います。
お子さんが小さければ 訓練の意味もなかなか理解できず 
おやこともども 指示されたアイパッチの数時間がひたすら苦痛な時間になってしまうということも珍しくはありません。

私が見たり聞いたりした「アイパッチの時間の過ごし方」ですが
・「アイパッチのときだけ、ゲームOK」にする。
・絵本を見せたり、お気に入りのおもちゃで遊んでとにかく気を紛らわせる。
・アイパッチにキャラクターの絵を描いて、それを見せてから貼る。
・途中でアイパッチをはずしても怒らない。でもすぐに新しいパッチを着ける。
・終了後は、とにかくわが子の頑張りをほめまくる。

それでも どうにも慣れてくれないお子さんはいるものです。
その場合、外来受診の時に担当医に、効果的にできないという現況を報告してください
そうじゃないと、医師は自分の出した指示を守っていると思います。
「1時間やって視力が上がらないなら 2時間にのばそう・・・」
ということなってしまい、ますます苦痛の時間が延びてしまいます。

一般的に 子供の視機能は6〜8歳でのびなくなると言われます。
裏を返せば、8歳くらいまでは 視力が改善するチャンスはあります。
仮に1〜2歳の段階でアイパッチ訓練がうまくいかなかったとしても
そこで終了ではありませんので 決して悲観したりしないでくださいね。

過去に弱視やアイパッチについて書いた記事も合わせてご覧ください
  ↓   ↓
よしもとばななさんと、アイパッチの思い出
【紹介】 コミック「弱視」ってなあに?
こどもの「弱視」について(動画つき)
ものを見る“ちから”を養う 訓練(アイパッチとめがねについて)

今日もお読みいただきありがとうございます。


「NPO法人眼瞼下垂の会」のホームページも合わせてご覧ください。NPO法人眼瞼下垂の会では会員を募集しています。
Facebookにてfacebookページ「眼瞼下垂の会」を開いています。
mixiページ「眼瞼下垂の会」をスタートしました。
(Facebook/mixiのアカウントを持っていなくても、リンク先のページを見ることが出来ます。)


posted by 大場 美津子 at 11:17 | Comment(0) | 視力の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月06日

よしもとばななさんと、アイパッチの思い出

まぶたの病気 眼瞼下垂の患者・家族を支援しているおーばです。

今回は視力の話です。
「眼瞼下垂」がまぶたの筋肉の病気であることは、ご存じでしょう。
まぶたが下がることで視野が狭くなり、見た目にも影響が出ますが、同時に視力にも影響が出やすいと言われています。先天性眼瞼下垂の場合は、生まれたときから視界の一部がさえきられているので、下垂している方の視力が発達しにくくなるのです。
ものを見る力は、6歳〜8歳ころまでに発達が完成されるといわれます。その時期を逃すと、メガネやコンタクトレンズで矯正しても視力がでない状態(弱視)となってしまいます。
そこでとにかく「物を見る訓練」が必要です
方法はいくつかあるのですが、眼帯、アイパッチ、散瞳の目薬など どれも「見える方の目を使わないようにして、訓練させたい方の目を使うようにする」というものです・・・。

imgres.jpg
(画像は海外のサイトの「使用事例」からの引用です)
アイパッチにもいろんな種類のものがあります。

最近、私が読んだ 作家よしもとばななさんのエッセイのなかに、ばななさんが小さいころ一日のほとんどを眼帯をして生活をしていたことが紹介されていました。(これまでいろんなエッセイなどでこの話は紹介されていたのでご存知の方も多いのかな?私は恥ずかしながら、初めて知ったのですが)

本人のことばによると「訓練のために見える方の右目をふさいでいたので、ほとんどなにも見えない世界にいた」というのです。この訓練は一日1〜2時間解除されていたようですが、小学校に入学する前のこどもが、目が見えなくなってしまうことは 本当につらいことでしょうね。
まして、2歳以下のお子さんだったら、訓練という言葉の意味もわからないでしょうし、「がんばったらごほうび」も理解できないでしょうし・・・。

わたしの息子も生後半年くらいのときからアイパッチを指導されてきました。もちろんうまく訓練できるお子さんも多いのでしょうが、ウチの子は、全然アイパッチを受け入れてくれませんでした。
効果が上がらないなか、最初10分だったのが 2時間くらいまで装着時間が延長になっていきました。
アイパッチを着けたそばから剥がそうとしますし、どんどんきげんが悪くなって、大泣きしてしまうわが子を抱きかかえながら、私も一緒に泣きたくなりました。

病院の方針、医師の信念というものはそう簡単に変わるものではありません。我が家も眼科の診察のたびに「アイパッチ、難しいです」と言い続けましたが、指示はかわりませんでした・・・。結局ひっそりとアイパッチを断念してしまいました。
わが子も 4〜5歳ころにアイパッチを指導されていたら、もうすこし頑張れたのかな なんて思います。
結局5歳で乱視を矯正したことで、視力を獲得できております。
そして、よしもとばななさんも つらい眼帯の時期を乗り越えて弱視にならずに済んだということです。




「NPO法人眼瞼下垂の会」のホームページも合わせてご覧ください。NPO法人眼瞼下垂の会では会員を募集しています。
Facebookにてfacebookページ「眼瞼下垂の会」を開いています。
mixiページ「眼瞼下垂の会」をスタートしました。
(Facebook/mixiのアカウントを持っていなくても、リンク先のページを見ることが出来ます。)

posted by 大場 美津子 at 15:34 | Comment(0) | 視力の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月09日

【紹介】 コミック「じゃくし」ってなあに?

まぶたの病気、眼瞼下垂の患者・家族を支援しているおーばです。

今回は先天性眼瞼下垂のお子様の中でも、視力に影響が出ている方への情報です。
(すべての眼瞼下垂のお子さんに視力の問題が出るわけではありません。)

コミック「じゃくし」ってなぁに?
小学校に上がる前の男の子に就学前の健診で「弱視」が発覚し、
眼鏡をかけるとともにアイパッチで見える方の目を隠すという訓練を始める・・・というお話です。
作者のMUさんの実際の体験がきっかけでこのお話を作り、web上に公開し、
無料でダウンロードできるようにしてくれています。
(ただし、もちろん著作権はMUさんにあります。ダウンロードの際は、ひとことお礼を!)

視力については、これまでこのブログでも何度か取り上げてきましたが、
今回は、マンガという切り口ですので 小さいお子さんにも読みやすく、
また 「小さい子に眼鏡はかわいそう」「見える方の目を隠すなんて・・・」
という大人の気持ちや 
「アイパッチはイヤ!」というお子さんの気持ちも書いたうえで
その対処方法も書いています
体験者ならではのこまやかな表現に わたくしもとても共感しました。
皆様もぜひごらんください。

今回は視力に関連する情報をご紹介いたしました。
ブログをいつもお読みいただき、ありがとうございます。


「NPO法人眼瞼下垂の会」のホームページも合わせてご覧ください。NPO法人眼瞼下垂の会では会員を募集しています。
Facebookにてfacebookページ「眼瞼下垂の会」を開いています。
mixiページ「眼瞼下垂の会」をスタートしました。
(Facebook/mixiのアカウントを持っていなくても、リンク先のページを見ることが出来ます。)




  
posted by 大場 美津子 at 05:43 | Comment(0) | 視力の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月06日

こどもの「弱視」について(動画つき)

まぶたの病気 眼瞼下垂の患者支援活動をしている おーばです。
今回は、先天性眼瞼下垂のお子さんとは切っても切れない視力の話をいたします。

今回も平松類先生の作ったブログと、動画をご紹介します。

弱視とは



弱視については私もこのブログで何回か書いてきました。
【眼瞼下垂】幼児の弱視は弱視じゃない。



眼科の先生の中には、1歳くらいのお子さんのご家族に対して、「お子さんは弱視です。」と説明するひとがいらっしゃると聞きます。
びっくりしますよね。非常にショックを受けますね。

今回動画を引用させていただくにあたり このことも平松先生にお伺いしてみたのですが

正確には「弱視になると困るから治療をしましょう。」という事かもしれません。

という見解をいただきました。

平松先生の動画の説明をみていただくとわかるのですが
人間の視力は、生まれたときにはほとんど見えていず
「ものを見る」事を繰り返すことによって 視力が成長・発達してゆきます
通常 3歳くらいで1.0くらいまで見えるようになるわけです
ただし
3歳がタイムリミットというわけではなく その後も6歳くらいまでは「ものを見る訓練」で、ものを見る機能は獲得することができるのです。
(もちろん、これに関しても個人差はありますが)

わが子も乱視と遠視があるので5歳からメガネをかけ始めましたが、
今では、下垂している側のほうが矯正視力は良いようです(^^)

0-6歳のお子さんのご家族で 仮に「お子さんは弱視」と、言われても
決して悲観せずに 
視力獲得のために メガネやアイパッチなどの訓練にとりくんでくださいね。

今回は視力の話「こどもの弱視」について でした。

眼瞼下垂の会(NPO法人・申請中)はプレ会員を募集しています。

facebookにてfacebookページ「眼瞼下垂の会」を開いています。
mixiページ「眼瞼下垂の会(NPO法人申請中)」をスタートしました。
(アカウントを持っていなくても、リンク先のページを見ることが出来ます。)







posted by 大場 美津子 at 05:52 | Comment(0) | 視力の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月29日

眼科医の作った視力の話(動画)の紹介

まぶたの病気 眼瞼下垂の患者支援活動をしている おーばです。
今回は、先天性眼瞼下垂のお子さんとは切っても切れない視力の話をいたします

山形県米沢市の三友堂病院の眼科科長
平松類先生は、まぶたの専門の先生ではなく、主に白内障、緑内障の治療にあたっていらっしゃいます。

平松先生は、ブログツイッターフェイスブック
眼科のことをわかりやすく説明してくださっています。
今回紹介する『遠視と弱視 メガネ・アトロピンについて』は平松先生の作った動画です。
先生の許可をいただき、当方のブログでも紹介できるようになりました。



動画にすると とてもわかりやすいですね。

後半に、お子さんのメガネ治療に関する説明がありましたが
「大人になってからでは間に合わない」のは事実なので、
やはり きちんとかけるようにするのがいいようです。平松先生ありがとうございました。

今回は動画による、視力の説明のお話でした。参考にしていただければ幸いです。


眼瞼下垂の会(NPO法人・申請中)はプレ会員を募集しています。

facebookにてfacebookページ「眼瞼下垂の会」を開いています。
mixiページ「眼瞼下垂の会(NPO法人申請中)」をスタートしました。
(アカウントを持っていなくても、それぞれのページを見ることが出来ます。)







posted by 大場 美津子 at 04:30 | Comment(0) | 視力の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月10日

眼瞼下垂と「視力」の関係をまとめます。

おーばです。

このブログは眼瞼下垂にまつわるいろいろな話を
できるだけ、皆様にわかりやすく ご紹介しております。

今回は掲示板に御質問のあった眼瞼下垂と視力障害についてまとめたものを書きます。



<眼瞼下垂と乱視の関係>

眼瞼下垂の方には「眼のレンズ機能」に問題をおもちのかたも少なくないです。この、レンズのゆがみが「乱視」の原因です。
乱視の場合は下垂が重度であるほど乱視を併発する傾向が高いといいます。瞼がレンズの屈折になんらかの影響を与えているのかもしれません。
瞼を挙げる手術でこの屈折の異常が変化する場合もあるので、幼児期の眼瞼下垂の場合は、先に手術を行ってから視力の変化を見てゆくケースもあります。しかしながら手術だけでは乱視の矯正が十分でない場合も多いので、その場合は術後の状態が落ち着いた頃に検眼をして、めがねなどで矯正することになります。

<眼瞼下垂と、近視・遠視の関係>

近視については、遺伝の要素が高いといわれます。
親が強度の近視の場合、お子さんも近視になりやすいということです。
(我が家がこのパターンで私と長男はともに眼瞼下垂ではありませんが近視で乱視です)
眼瞼下垂だから 近視であるといった因果関係については、あまりあてはまらないようです。
なお幼児期のお子さんは生理的に遠視で、成長発達とともに近視になってゆく傾向があります。

<片眼性の眼瞼下垂で片側に視力障害が出る場合は・・・。>

久保田伸枝先生の「眼瞼下垂」という本の記述によると、片眼性の眼瞼下垂で片側のみに視力障害が出る場合は「乱視が原因」というケースが半数以上ということです。斜視が原因の弱視も10%ほどあって、同じく10%ほどのケースで 「瞼が邪魔をしてモノを見る力をそだたなくさせる」タイプの弱視になるようです。
その他、様々な理由があるようです。

全般的に言えることは
「まぶたの手術をする=視力形成の切り札になる」というケースは案外少ないです。

もちろん、個々の瞼の状態や、視力の状態次第で
どういう治療をするべきかは 違ってまいります。
また、
きちんと視力を測れるようになるのは一般的には3歳以降であるといわれます。
3歳児検診では 視力の検査があります
このときにおや?と思うようであれば、眼科で詳しく診察していただくと安心できるでしょう。
posted by 大場 美津子 at 20:59 | Comment(0) | 視力の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月15日

【眼瞼下垂】幼児の弱視は弱視じゃない。

大場です

今日は特に医療に携わるひとにも読んでいただきたい記事です。

あなたが、
もしくは あなたの大切な人が「弱視です」と診断されたら
あなたは どう感じますか。

ひとそれぞれに感じ方は異なるでしょうが
これは かなりショックを感じる一言であると 私は思っています。

もちろんこういう「重い言葉」を口にする医師の側にも
相当の覚悟があってのお言葉だろうとは思うのです。
今回 私が言いたいことは 

回復の見込みがある幼児の段階で弱視という言葉を軽々しく言わないて欲しい
ということです。

つまり、幼児期の段階で視力の伸びが遅れていたり、左右差があったとしても
適切な訓練 めがねやアイパッチなどの矯正で 
幼児期の視力の多くは 回復します

回復の見込みがあるということをしっかり伝え
〜〜のことを頑張れば 視力が今後良くなる可能性が十分にある ということを
まず、キチンと、伝えてください。
ということです。

視機能の発達は6〜8歳で完了すると言われます。
ということは、
6〜8歳までは 発達する可能性があるんです。
実際に診療をしている眼科医からも 
10歳の児童にも視機能の回復があったという話を聞きます。

弱視の定義にも いくつかあるのでしょう。
仮に 幼児に弱視と診断して、それを患者や家族に説明し
その状態から視機能を回復させることができたとしたら医師は鼻が高いでしょうし
家族からも 大いに感謝されることでありましょう。
  でも忘れないで欲しいのは 
  医師に出来るのはせいぜいめがねの処方、アイパッチの時間の指定くらいで
  実際にがんばるのは患者さんとそのご家族です・・・・


そして もし 視力を回復させられなかったとしても 
「・・・だってこの子は弱視なんだから」 と言い訳することもできます。


最初にも書きましたが 
「弱視です」と診断された子の家族のショックや悲しみは 計り知れません。
そのショックから気持ちを奮い立たせ 訓練しようと思うようになるまでに
どれほどの時間と 精神力を 要すればいいのか 知れません。

それほどまでに 医師の発する「弱視」のひとことは 重いのです

全国の眼科医の皆さんに心からのお願いです。
6歳以下のお子さんに対して 軽々しく弱視とは 言わないでください
視機能訓練に自信がないなら どうぞ そのご家庭には 別の眼科をご紹介くださいますよう
こころから お願い申し上げます。
posted by 大場 美津子 at 16:01 | Comment(0) | 視力の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月24日

【眼瞼下垂】ものを見る“ちから”を養う 訓練(アイパッチとめがねについて)

大場です。

掲示板に 
弱視のトレーニング方法が何かあるのか?というご質問がありました。
過去の記事にもありますように
視機能が固定してしまう前であれば訓練で改善する余地が大いにあります。


具体的な方法について述べますと

アイパッチで「健眼」を隠して 見えにくいほうでものをみる。

めがねで矯正して「見えにくさ」を解消し 積極的に眼を使うことで患眼の視力を向上させ、両方の眼でものを立体的に見る力を養ってゆく。

・・・という方法がとられます。

いずれも 医師の診断のもとでやっていただきます。
めがねについては検眼して合うめがねを作るところから始まりますので、そのめがねをかけることが訓練になります。
アイパッチについては 見えるほうの眼を隠してしまうので
見えるほうの視力の発達にも悪影響を及ぼす可能性があるとも言われます。
自己流でやってしまうことは大変危険です

これらの訓練は、本人がその必要性がわかると とてもスムーズですが
お子さんにの年齢が2歳未満の場合は
アイパッチやめがねをイヤがって どうしようもないということの方が多いように思います。
訓練がうまくいかない場合も 
受診のときにには 主治医に素直に報告しましょう

うその報告をしていると 医師はその報告を信じますので
とるべき手段を誤ってしまうこともありますよ。

もうひとつ思い出したのが
訓練を嫌がるわが子に 必死になって訓練を促すとき
ママの顔 きっと怖くなってるような気がします・・・。
お子さんはきっと もっと イヤがりますよね。

特にアイパッチのときは 
お子さんが思い切り楽しいと思うことを 取り入れましょう
お気に入りのDVDでもいいし
年齢によっては 携帯ゲーム機でみっちり遊ぶのもアリですし
お外の景色を見て気分転換するのも いいですね。

訓練をすることは お子さんの一生にとってプラスになるのですから
親子で楽しいひとときがすごせたらいいですね

posted by 大場 美津子 at 05:42 | Comment(1) | 視力の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月23日

【眼瞼下垂】幼児期は視力を伸ばすチャンスの時期

大場です

先天性眼瞼下垂についての診断を医師が家族に説明する際に
弱視になることも・・・」ということがあります

3歳くらいのお子さんの視力検査の結果について
あなたお子さんの片目は弱視になっていて・・・」と説明され
非常にショックを受ける親御さんが いらっしゃいます。

斜視や眼瞼下垂で弱視が「もんだい」になるのは
ものをみずらい状態が続くことで
患眼側で「ものを見る」ことをサボってしまうことです。
これをそのままにしておくと、いわゆる弱視になる可能性もあります。

弱視というのは
視機能が完成した時点で
片眼もしくは両眼の視力が 矯正しても見えない状態を言います。

(医師によっては 幼児期に視力が伸び悩んでいるケースをも弱視と説明していらっしゃるようですが・・・)

視機能が完成するのは一般に6〜8歳と言われています。
場合によっては 8歳を過ぎても 視機能が向上することがありますが
この時期が視神経の発達や脳への伝達、認知という
一連の「ものを見る力」を獲得する タイムリミットだと思います。

逆に。
仮に3歳時点で視力の左右差があってもここで悲観するのはまだ早いのです。
適切な訓練や治療を行うことで 視力・視機能は向上します。
むしろ0〜2歳ころは 本人にも治療の意味がわからずに
つらいだけの訓練になってしまうように 
個人的には感じています。

幼児期は 視力をのばす最適な時期である という話でした
ぜひ 参考にしていただきたいです。




posted by 大場 美津子 at 20:42 | Comment(0) | 視力の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする