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2016年02月10日

眼瞼下垂は「大学病院」がいいのか?

まぶたの病気、眼瞼下垂(がんけんかすい)の患者と家族を支援している
「NPO法人眼瞼下垂の会」代表の おーばこと 大場美津子です。

3月と4月には東京での交流会があり、お申し込み受付中です。
特に3月の交流会は そろそろ満員札止めも間近です。
4月29日の交流会はまだまだお席に余裕がありますし、
東京以外の各地でも 今年はどんどんみなさんにお会いする機会をつくります。

さて今回は、眼瞼下垂は「大学病院」がいいのか
ということについて お話をさせていただきます。

眼瞼下垂の治療(手術)は、形成外科で行われることが多いです。
目の病気なので眼科にお尋ねになる方も多いのですが
まぶたの病気になりますので、眼科の先生にとっては対象外になってしまいます。
ただし「形成眼科」として、まぶたや眼周囲の手術を手掛ける眼科医も少しずつ増えてきましたが。それでもまぶたの手術ができる眼科はまだ少数派です。

では形成外科はどんなところにあるのかというと、眼科のようにどこの街角にもあるわけではございません。ほぼ確実にあるのは大きな病院です。地域の基幹病院であれば、形成外科は概ねあるはずです。
そして「大学病院」クラスであれば、眼瞼下垂の症例も一定数以上あると見込まれます。

ただし、大きな病院の形成外科ならばどこででも診てもらえるか?というと、一概にそうではないと思っております。
形成外科が扱う領域は、全身です。まぶたの手術の経験をたくさん積んでいる医師もいれば、乳房再建が得意な医師もいます。生まれつきの形成不全もあれば、事故のリカバリーもあるということです。
それぞれの医師は、自身の得意な分野に特化した診療をしています。
つまり
眼瞼下垂の手術をする病院を選ぶならば 眼瞼下垂の治療実績をみなければならないということです。
大きな病院の眼瞼下垂の手術件数は包括的医療費支払い制度(DPC)のデータでみることができます。残念ながらこのデータには先天性・後天性の区別はありませんが、大きな目安にはなるはずです。

ところで、大病院志向は依然として根強く、
「大きな病院でなければ・・・」
「大学病院だから安心・・・」と思いがちですが、
私は大きい病院だけが眼瞼下垂の治療の場ではないと思っています。
市中にある「形成外科クリニック」の多くは、大学病院などの大きな病院で経験を積んだ医師が開業しています。最近では信州大学病院を退官された松尾清先生が浜松市で開業されています
クリニックでの手術件数はDPC対象外なので反映されていませんが、大きな病院での手術のおそらく数倍の件数が行われているはずです。眼科のクリニックのようには件数も多くはないですし、美容外科を兼ねている所が多いかと思います。
形成外科と美容外科

眼瞼下垂の治療では 本当に自信のあるクリニックは、自分の病院のサイトにもそれを強くアピールしていることが多いです。私の見たところ、保険適用の手術が中心のクリニックであるほうが 安心して任せられるように思います。保険適用外では数十万円の医療費がかかりますが「かけた医療費の分、仕上がりが良い」とは必ずしもも言えないかなー・・・
見極めるのは難しいことですが、ご自身でしっかり調べてみることも大切です。

なお、
眼瞼下垂の手術は、成人ならばほぼ日帰りでできます。(先天性で腱などをまぶたに移植する場合や、両目を一緒に行う場合などは数日間入院することもあります)小児は全身麻酔を使うので数日間の入院が必要になることが多いです。
ぜひご自身の状況に合わせた治療の場の選択ができますように。


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Facebookにてfacebookページ「眼瞼下垂の会」を開いています。
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posted by 大場 美津子 at 16:35 | Comment(0) | 病院のえらび方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月23日

見た目にこだわってくれない形成外科の存在。

まぶたの病気、眼瞼下垂の患者と家族を支援しているおーばです。

私は以前 形成外科と美容外科の関係について書きました。
形成外科と美容外科

図1.jpg

この時、
どの形成外科医も共通しているのは、
「できるだけ、元の状態に戻すために」
「本来の姿に近づけるために」
「本人の望む姿に」・・・という基本姿勢です。
見た目の回復や、本人の要望を叶えることに 力を注いでいるのです。

という文章を書きました。
少なくともこの記事を書いた時点では、そのように思っていたのですが
どうやらそうでもない場合もあるということが分かってまいりました。

整容的に受け入れがたい場所に切開線(二重のライン)があるケースや
『見た目だけの問題ならば、形成外科ではなく、美容外科へ』と患者に説明している形成外科もまだまだ多いらしいのです。まあ、そういった形成外科の施設は、眼瞼下垂の治療が得意ではないと思われますので、別の施設をあたるのが良いのでしょうが。

もともと形成外科という診療科は事故や病気、先天的な疾患が原因の身体的な不具合を改善させるために発展してきた診療科であることも 関係するのでしょう。

身体的に問題があるから それを治す
身体的問題がないのならば 対象外
もしくは 身体機能を改善させることが目的なのだから
「見た目」のことは二の次である。
そういう教育を受けて来た人にとっては、それが治療上の理念にもなるでしょう。

そういった信念、理念を変えさせることは容易ではありません。

でも、たとえどんなひどい怪我をした人でも、男の人でも 年配の人でも
命が助かれば、術後の傷跡はどうでもよいと思えるでしょうか?
落ち着いて、自分の姿を見た時に
頭に思い浮かべる自分の本来の姿とのギャップから受ける衝撃は 
身体の傷と同じか それ以上に大きいものです。
変わってしまった自分と向き合うのは とてもつらいことです。
それは ワガママなことでもなんでもなく
人間として生まれたからには 最低限の願いなのです。

カラダの機能だけを治療して、いくら病気を退治しても
そのために元の身体を損なってしまった場合、心の傷はなかなか癒えません。
たとえば、
一昔前までは、乳がんが見つかると乳房を全摘するのが一般的でした
しかし、それは「元の身体」のイメージを大きく損なうだけでなく、
女性としての尊厳をも傷つけられることでした。
そこで、乳房を温存する治療法が普及するようになり
さらには、腫瘍を摘出したあとに乳房再建する手術が普及し始めました。

がんを摘出すれば、腫瘍外科的な目的を達成することにはなりますが
その後の患者さんの人生を考えたとき、
生活の質を考えない治療のままでは 患者さんには悔いしか残りません。
心の満足や安心を得られて初めて、その治療を良かったと評価できるのです。
人間の心と身体は 間違いなく繋がっているのです。

そして、これこそが形成外科の専門領域であります。

ですから 患者の気持ちを理解しようとしない形成外科医は失格です
仮に眼瞼下垂の患者さんに「視野が広くなったんだから、見た目は我慢しろ」
というような対応しかできない医師がいるとしたら、許せません

眼瞼下垂においても
手術後のまぶたの形についての要望を聞いてくれなかったり
患者側に「機能面が回復させるだけ」という態度の形成外科ならば
仕上がりについての質問してみる勇気は必要だし
その時の医師の態度に違和感や疑問を感じたら、その施設での治療は
見合わせるのが賢明でしょう。

良い医師は、患者さんとの対話を大切にします。
治療をするにあたっては、良い点も悪い点も説明します。
治療に限界があれば、そのことも説明をします。
方針の決定は医師先導ではなく、患者に最終的な決断を任せます。

形成外科でも、仕上がりにこだわってくれる施設はありますし
美容外科でも保険適用の範囲で手術をする施設はあります。
数は少ないけれど、眼瞼下垂の手術をしている眼科もあります。

眼瞼下垂の診療ガイドラインは現在策定している最中なのですが、
2013年末現在、まだ公表されておりません。
基準がない
このことは患者・家族にとっても 病院・クリニックにとっても
非常に大きな問題なのです。

NPOとしては、真剣に取り組まなくてはならない課題の一つです。
これからも、がんけんかすいのブログをよろしくお願いいたします。

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2013年05月12日

眼瞼下垂の診察は、どこに行けばいいですか?

まぶたの病気、眼瞼下垂の患者と家族を支援している、おーばです。

今日は、あなたが「あれ?自分は眼瞼下垂なのかな?と感じたときに
どの病院で診てもらったらいいのか について書きます。

医師のイラスト

眼瞼下垂は近年、メディアに取り上げていただく機会が
すこしずつではありますが 増えてまいりました。
たいていは、後天性の眼瞼下垂について取り上げられています。
いくつかの自己チェック法があるのでそれに当てはまった場合は
「一度、専門の病院で診てもらおう」ということになると思います。

この際、TVや雑誌などのメディアで紹介される場合に
受診する診療科を「眼科か形成外科」と紹介するケースが多いのです。

「眼科」か「形成外科」か。
この場合、圧倒的多数の方は眼科に行くことでしょう。
なぜって、形成外科は近所にはない場合が多い。
どんなことされるかもわからない。要はあまり身近な存在ではないのです。
それに比べると「眼科」は たいていの街にあります。
コンタクトレンズ販売店に併設されるタイプの眼科もかなりありますので
そういう眼科も含めると、かなり多いと思います。

ところが、
ほとんどの眼科の医師にとって、「まぶたは専門外」なのです。
眼科が診るのは、『眼』すなわち めだまと その機能が中心でして
まぶたは「自分の診る部分ではない」と思っていらっしゃる眼科医がほとんどです。
街の小さな眼科を受診しても、総合病院のような大きな眼科を紹介されて
総合病院の眼科から形成外科に回される というのが 
非常に多い、パターンになっているのです。

一方の形成外科は、「眼瞼下垂だけ」を診る科ではありませんが
たとえば事故や病気で欠損してしまった部分の修復をしますし
先天性の形成不全に対する治療もおこないますし
皮膚や爪などの加齢による変化、生活上の不都合についても 
これを改善させるのを目的にしています
(その一部に美容外科があります)

つまり。
私たちが眼瞼下垂のことで受診しようと思った場合は
眼科を受診するのは遠回りであり
最初から「形成外科」を受診するのが得策なのです。
もっとも、
眼科には「形成眼科」という分野があります。
「形成眼科」を診る眼科は、ホームページなどでわかります。
こちらは、むしろ積極的に逆さまつ毛や眼瞼下垂を治療しています。
ただし、その数は非常に少ないのが現実です

今回は、後天性の眼瞼下垂や
先天性眼瞼下垂でも思春期以降の方を想定して書きました。
乳幼児期の先天性眼瞼下垂の場合は、
視力を形成する時期であり、眼瞼下垂の存在が視力にも関わってくるので
眼科への受診を優先させてくださいね。

本日もお読みいただき、ありがとうございます。


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posted by 大場 美津子 at 22:02 | Comment(0) | 病院のえらび方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月09日

形成外科と美容外科

まぶたの病気、眼瞼下垂の患者と家族を支援しているおーばです。

今日は、病院の選び方というカテゴリから「形成外科と美容外科」について書きます。

眼瞼下垂の手術をこれから受けようとする人にとって
美容外科がいいのか、形成外科がいいのか 
みなさん、それぞれに大いに悩まれているところだと思います。

形成外科と美容外科の関係は、おおよそこの図のようになります。
(かなり大雑把に分類してしまったので、専門家のかたには 不満の残る図かもしれませんが…)

形成外科と美容外科の関係

つまり、美容外科は、形成外科の分野の一つであると言えます。

形成外科の先生には、それぞれ得意分野があります。
乳房の再建に自信のある医師もいれば、
事故等で変形したり欠損した部分を元の状態に戻すことに情熱を傾ける医師もいます。
先天性の疾患を中心に治療する医師もいます。
それぞれの治療分野は、皮膚科や整形外科・外科など他の診療科とも密接に連携し合います。

どの形成外科医も共通しているのは、
「できるだけ、元の状態に戻すために」
「本来の姿に近づけるために」
「本人の望む姿に」・・・という基本姿勢です。
見た目の回復や、本人の要望を叶えることに 力を注いでいるのです。

だから、患者さんに対して
「機能が改善したんだから、見た目のことには文句を言うな」なんてことを言う形成外科医は おそらく、だれ一人いないだろうと私は信じています。

そして、「本人の望む姿に」ということに特化したのが
美容外科だと言えるでしょう。
もう少し、現実に即していうのであれば
美容外科の場合は、「より美しくなるため」の手術が中心になります
生きる為の手術ではないのですが、
その手術を行うことによって、自信を手に入れたり
人生に変革をもたらすことも多いでしょう。
だからこそ、
美容外科には多くの手術希望者が集まります。
現代の私たちにとって、やはり必要な診療科だと言えます。

さて、
美容外科では 保険の適用外の手術が中心になります。
保険の適用されない自由診療ですが、
私たちは(高い料金)=(高い技術)であるように思いがちだし
(高い料金)=(満足のいく結果)とも思いがちです。

ただし、眼瞼下垂に限って言えば
「保険が適用される手術」を行えば 形成外科も美容外科も
病院に支払う費用はほぼ同じです。
ということは。
美容外科であれ、形成外科であれ
その医師が眼瞼下垂という病気をきちんとわかってくれているならば
正しい方法で手術をしてくださるでしょう。

最終的には、患者さんの判断で治療を決めることになります。
ですので
自分のまぶたの状況と、それに必要な治療をしっかりと見極めて 
納得したうえで治療にのぞんでいただきたいと思います。 

今日もお読みいただきありがとうございます。


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2011年06月01日

先天性眼瞼下垂の通院先(小児編)

おーばです
前回 眼瞼下垂はどの科に診てもらうのかということについて書きました。
その記事に対する 質問をいただきました。

「眼科も」ということは、6歳未満の子供も形成外科に受診したほうがいいんでしょうか。
8か月の子が先天性眼瞼下垂で、経過観察で小児眼科(町医者です)にかかってますが、大学病院などで眼科・形成外科両科にかかるほうがいいのか、ちょうど迷っているところです。



・・・これに対して 私は、以下のとおりに答えました

形成外科は「手術をするための病院」だとお考えいただければいいと思います。

手術をする時期は 早期の手術を推奨する医師もいれば、「患者さん自身の意思で行うのがいい」と言う医師もいます。
現状では かなりそれらにバラつきがあるのです。
なので、『この小児眼科では手術の時期や術式をどのように考えているか』を確認しておくことはいいと思います。
その際、
早期の手術をご希望で、手術に関する具体的な希望があれば、病院側にその意思を伝えてゆくことが必要になってくるかもしれません。

まずは手術の場についての確認という意味で、現在通院中の小児眼科に聞いてみるのはいかがでしょうか。


つまり、
具体的に、手術を考えている時期があり、その時期が1年以内である場合は 形成外科を早めに受診するように行動を起こすのがいいと思います。かかりつけの眼科があれば そこで相談するのです。
そうでない場合は 必ずしも 両方を受診する必要はないといえます。


posted by 大場 美津子 at 16:30 | Comment(2) | 病院のえらび方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月29日

眼瞼下垂治療における 形成外科と 眼科の違い 

おーばです

今回は 眼瞼下垂で受診する病院のことを 書いてまいります。

眼瞼下垂は どこの診療科で診てもらうのがいいんですか?と聞かれた場合

受診をしたい人が中学生以上の場合は「形成外科」をお勧めしています


・・・整形外科ではないです。 
整形外科は、おもに身体の姿勢や運動の関係する部位である
四肢(手、足)、脊椎(せぼね)などの筋骨格系(からだの運動や姿勢に関わる器官)
のけがや病気を扱う科です。

整形する プチ整形 などのことばが一般名詞として定着していますが
キレイになりたいという希望をかなえてくれるのが 美容外科 もしくは美容形成外科というところです

形成外科がどういう科かというと
体表面の外傷、先天的な疾患、腫瘍(できもの)、あるいは腫瘍を切除した後の外見、機能の再建などの治療を専門的に行なっています。 


というわけで 眼瞼下垂の場合は 形成外科の領域になります

あれ?眼科じゃないの?とお思いの方も多いと思います。

眼科はもともと 眼の病気が専門です 白内障とか網膜はく離とか 近視乱視老眼などは
どんな眼科の先生に診ていただいても、それなりの診断はつきますし、治療もしていただけますが
(もちろん、それぞれの先生には「得意分野」があるのですが、ここは 眼科全般として)
瞼のことは 専門外って思っていらっしゃる 眼科医は 結構多いです

それでも 眼とまぶたは 密接にかかわっていますから 
だいたいの眼科の医師は 眼瞼下垂か そうでないかの違いは わかります。
でも 眼瞼下垂を治療してくださる眼科医は びっくりするくらいに少なく
治療できる場合には わざわざ 眼形成 や 形成眼科 と明示しているくらいです。

じゃあ 眼科を受診する必要はないのか?というと・・・
もしも、受診する人が 6歳未満のお子さんの場合は 
必ず、眼科での診察も受けていただきたいのです

それは、先天性眼瞼下垂の場合は、斜視や近視・乱視・遠視などを併発する頻度が多いのです
視機能については これまでもこのブログでなんども触れていますが
大切なことは 
視機能が完成してしまうまでの時期(6〜8さいまで)に訓練することで 弱視をふせぐことが出来るということです。つまり異常がないかを診てもらい、問題があれば治療や訓練をすることです。

なので 6歳までのお子さんで眼瞼下垂と診断されている人は
「視機能チェック」のための経過観察は どうか怠らないでくださいね。

posted by 大場 美津子 at 17:16 | Comment(2) | 病院のえらび方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月29日

【眼瞼下垂】大場が考える「手術に適した時期」の話 

大場です。
先日、1歳の先天性眼瞼下垂のお子さんをお持ちのお母様から お問い合わせがありました。要約すると・・・

「たしかおーばさんは 手術の時期をあまり急ぐのはよくないという話をしていたと記憶しており、早期の手術は考えていなかったのですが、以前から評判の良い病院を受診したところ、こちらの先生の説明する『早期の手術についてのメリット』に非常に納得したため、手術を前向きに考えるようになりました。

ついては おーばさんが早期の手術を賛成しない理由を教えてください。」

この件は、かなり共通性の高い問題だと思っています。
ですので、ブログの記事としてこの問題をとりあげさせていただくことにしました。

最初に言っておきます。この問題に正解はありません。
わたしの意見は、いち「患者の母親の意見」にすぎません。


一般的に申し上げて、
医師が先天性眼瞼下垂の手術を勧める時期はその医師によって違います。同じ病院内でも主治医によって違うこともあります。

・できるだけ早いうちに手術をするのが良いという考え方。
・3歳頃に手術をするのが良いという考え方。
・小学校に入学する前が良いという考え方。
・自身の希望があり、部分麻酔に耐えられる思春期頃が良いという考え方。

…これに、患者さんの下垂の程度、視力の状態、患者さんや家族の持つ個々の状況が絡み合ってきますので、本当に千差万別ですね。
 


一方で、私自身の考えもこの10年間で大きく変遷してきました。

こどもが眼瞼下垂でうまれてから、手術を受けるまでは
早く手術してくれる病院がいい病院だと単純に思っていました。

2歳9ヶ月で自身の子の手術を終えたあとに サイト運営を本格的に開始しました。
サイトに寄せられる10代から40代の当事者の声を聴くことになりました。
「かつて自分が受けた手術に不満があるので再手術をしようと思い受診したが、それが非常に難しい手術になるといわれた。非常にショックを受けた。」
複数のかたから そういったご体験談をいただき、私自身もこれを重くうけとめなければならないと 感じました。


0歳、1歳、2歳・・・
自分が何者かについて考えることもなく、
親にすべてを依存する時期のお子さんを持つ親は、 
わが子のすべてを自分の責任でなんとかしなきゃならないという錯覚をしがちです。
でも 眼瞼下垂なのは親ではなく、別人格のお子さんであり
眼瞼下垂とずっとつきあってゆくのも 親ではなくお子さんだということを
私たちは、ちゃんと理解しなければなりません。 


眼瞼下垂が手術によって100%の機能回復を出来る病気であるならば、
早期の手術に もろ手をあげ賛成します。でもそうじゃない現実(まぶたが閉じにくくなること)があります。

将来、わが子が自分の目の形に不満を持つことがあるかもしれません。
乳幼児期に過度に瞼の形成を整えてしまうことは、10年後のわが子の思いを潰してしまうことにつながるかもしれません。
なので、『幼児期までに行う手術は、若干ゆるめの手術をする』という考えを、私は支持しています。

 
思春期まで手術をせずにいるという方針には同意できません。
親として、わが子が瞼のことで他人から何か言われるのは つらいです。
相手に悪気がなく言っているのが判っていても つらいものです。
まして、まぶたのことでわが子がからかわれたり、いじめられたりすることは、耐えられないことです。


折衷案というわけではないのですが…
私が考える 手術に最適な時期は3歳から5歳までの間です。

3歳ころになると 親の説明がなんとなく理解できるようになります。
手術後のつらさも、理解した上でがんばってくれそうです。
3歳という年齢は、視力検査が出来るようになる年齢です。
手術をして、術後のケアと平行して視機能のチェックをしてゆけば、
将来的な「弱視」をふせぐことも出来ます。
小学校入学以前に手術をすることで、不用意なイジメやからかいから逃れられるとも思います。

大場がこう書いたからといって 1歳でお子さんの手術をした人や、6歳で未手術の人、手術をせずにわが子と 眼瞼下垂との付き合いを続けてゆくという人もいらっしゃると思います。そういうかたがたを否定する気持ちは、まったくありません。

手術の時期を決断するポイントは 医師の考えと 患者(家族)の考えが合意したところにあると考えています。その決断は尊いものだと思います。



最初にも書きましたが、
手術に適した時期という問題に正解はありません

それぞれ ご自身で考え、決断してゆかなければならない問題です。しっかりお考えになって決めていただきたいし、決断したことには、自信をもっていただきたいというのが わたくしの願いです。

posted by 大場 美津子 at 06:19 | Comment(3) | 病院のえらび方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月07日

【眼瞼下垂】病院をいくつか回るときの考え方

大場です。

今日は眼瞼下垂でお悩みのかたからの質問にこたえて

かかりつけのA病院で「B病院の紹介状を書いてください」とお願いするとき
行く必要はない!と言われ 書いていただけないケースが たまにあります。

自分の病院の診療に自信があれば、紹介状を書くのは
おそれることではないように思うのですが・・・。

この場合、必要なのは「B病院に紹介状を持ってゆく」ということですので
必ずしもA病院に書いてもらう必要はありません。
どこの病院・医院で書いてもらっても 差し支えはありません。
もちろん ずっと診察してくださっているA病院にかいてもらえれば、
そこでの経過が詳しく判るので、 それに越したことはありませんが。
かかりつけの小児科等で書いていただくことも できます。
保健所に相談をして、紹介状を書いていただいたという話も聞いたことがあります。

ただし、
どんな有名な病院であっても 数ある病院のひとつです。
それぞれの患者さん・ご家族にとって 
どの病院を受診することがベストであるかは さまざまであるべきです
その判断は 他人にはできません 私にもできません。

少し厳しいことを書きます。

どこの病院を受診するにしても、
なぜその病院を受診したいのか
そして、お子さんにはどういう治療を受けさせたいのか
ほかの選択肢はあるのか、ないのか。 
そういったことを これを機会に よく、よく、考えてみましょう。

それを考えずに 
自分たちの意見を持たずに
いくつかの病院を回っても 回った分だけ迷いが深まるだけです。

特に先天性眼瞼下垂のお子さんのご家族に申し上げたいのは、
治療は 本来は 本人の気持ちが最優先されなければなりませんが
幼児期までのお子さんに 正確な判断は望めません。 
この時期の治療に関しては 親の考えが重要になってきます。
本当に責任重大です。

判断に迷い 事態が急を要しないのならば 
判断を先送りにすることも出来るということも 
私たちは 知っておいてもいいかもしれません。

迷って当然だと思っています。
じっくり 考えてゆきましょう。
そのためのお手伝いは 今後もさせていただきます。

posted by 大場 美津子 at 12:34 | Comment(0) | 病院のえらび方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月08日

形成眼科について

おーばです

今日はカテゴリ「病院の情報を知りたい」から
形成眼科についてのお話をしたいと思います。

形成眼科…昨日ご紹介した「形成外科」よりも更になじみの無い領域ですね。

昨日から引き続きお読みいただくとわかりやすいのですが
形成外科は、身体の機能が何らかの原因で正常でなくなってしまった場合に、それを修復、改善、回復させることを目的としています。
身体にはいろんなパーツがありますね。
そのなかで目・まぶたとその周辺の形成に特化したのが 形成眼科です。

眼科では 一般的には「物を見る感覚器」としての目・眼を扱います。
視力が正常であるか、レンズの曇りや歪みはどうか
また網膜の働きは正常か 両眼でものを見る力は正常か。
・・・といったことが診療の中心になります。

それに関連する領域として、瞼の働きの低下は 視野を妨げますし
幼児期にまぶたが開かないのは視力形成のためには非常に避けたい。
やはり、まぶたも目の一部ですから 関係は密接です。
眼科の一部として「形成眼科外来」や
「眼形成眼窩外来」という名称で特別外来を開設している病院もあります。

上記のほか、大学病院などの専門が特化した病院では、形成外科の1領域としての「形成眼科」というケースもあると思います。

現在のところ、診療科の名称に明確な線引きがないのが現状ですので、病院を選ぶ際にはみつけにくく、選びにくく、迷いやすいのです。

今日のお話が みなさんの病院選びのヒントになればさいわいです。





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2010年05月07日

形成外科を、知っていますか?

おーばです

今日はカテゴリ「病院の情報を知りたい」から
形成外科についてのお話をしたいと思います。

私は、
視力が伸びる時期の小児の眼瞼下垂はまず眼科受診をお勧めしますが
それ以降の患者さんには、形成外科受診を勧めています。

実際、眼瞼下垂の手術は、形成外科医が行うことが多いと思います。
その形成外科ですが、どうも一般市民にはなじみが少ないようです。

眼科でしたら、大抵のひとがわかると思います。
が、
形成外科と言われても ピンと来ない人のばあい。
思い浮かぶのは美容整形のクリニックなのかもしれません。
よくクリニックの名前に「美容形成」とか書いてあるし。ああ、それのことかぁと思われることもあるはず。

ちなみに「整形外科」というのは骨や筋肉の疾患を診る科ですので、
整形手術をする美容外科とは、かなり領域が異なります。
なんだか ややこしいです。

形成外科と美容外科の違いですが、
美容外科が、身体の劣等感を改善すべく しわを伸ばしたり、脂肪をとったり、目をパッチリ大きく見せるための手術をするのに対して
形成外科では、身体の本来持つ機能が低下・消失・欠損することによって日常の生活に支障が出るので、その機能を改善させるため(回復させるため)の手術をするのです。

それゆえ、美容外科では自由診療(保険が使えない)手術が多いですが
眼瞼下垂の手術は保険を適用して、実施できることがあります。
(それぞれの施設で料金の設定は異なります)

形成外科という診療科は、大きい病院にはあります。
中規模以下の病院には ないところも多いです。
大都市圏でしたら、開業の形成外科クリニックもあります。
小さいクリニックでも眼瞼下垂の患者さんが多く訪れる施設もあるようです。
それ以外の地域では、美容外科と併設していて、
形成外科のみで開業している病院は少ないかもしれません。

日本形成外科学会が認定する認定医であるかどうか
眼瞼下垂の手術に自信があるか(webページの眼瞼下垂の説明が詳しい施設ほど、その知識も豊富で、経験例も多いといえるしょう)
…などは病院を選ぶ上でのポイントになるでしょう


あなたの病院選びの参考にしていただければ幸いです。

posted by 大場 美津子 at 00:00 | Comment(0) | 病院のえらび方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする