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2010年02月13日

「眼瞼痙攣」について


投稿時間:2005/09/11(Sun) 17:58
投稿者名:OMA
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タイトル:「眼瞼痙攣」について
何か最近「眼瞼痙攣」についての投稿が増えてきました。
前にも書きましたように、診察をしていない以上、個別相談ができません。また、私にあまり時間もありませんので、一般論のみの書き込みです。ご了解下さい。個別のご相談はご勘弁下さい。
「眼瞼痙攣」と呼ばれるものには、大きく分けて5種類があります。

1.ミオキミア
よく、夜更かししたり、イライラがつのると、瞼の一部がプルプルふるえることを経験したことがあるでしょう。あれです。局所的な筋肉の興奮による、と考えられています。ほとんどの場合、疲労や不眠などの生活習慣の改変、お茶やコーヒーなど、神経を高ぶらせる薬物を控える、などで改善します。ただ、脳幹部の動静脈奇形で発生した、と言う報告もあるため、余り長く続く場合は、MRIなどでチェックされるのもよいでしょう。

2.眼瞼痙攣
アメリカの論文などで、benign essential blepharospasms(BEB)と呼ばれるものです。両側の眼瞼が不随意(ふずいい、自分の意志とは関係なく)に収縮し、開瞼ができなくなります。同時に、まぶしい、眼がかわく、などの強い自覚症状も伴うことが多いです。長く続けていると、眉毛や皮膚、眼瞼挙筋もがのびてしまい、眉毛下垂、皮膚弛緩症、眼瞼下垂などを併発します。大脳の深いところ(基底核、きていかく)の以上が推定されていますが、まだ、根本的な特定はできていません。口に不随意を伴う場合も多く、Meige(メージュ)症候群と呼びます。50歳以上の中高年の女性に多いですが、若年者の場合、神経系の病気や薬の副作用でなる場合もあります(きわめてまれです)。原因が分からないので根本的な治療(根治療法)はいまだありません。対症療法(病気の元に手を付けず、症状だけを軽くする)として、内服薬、ボツリヌス毒素(Botox)注射療法や眼瞼形成手術があります。内服薬は、各種ありますが、人によって効果があるものとないものがあります。Botox注射療法は、筋力を弱める毒を注射する方法で、数ヶ月に一度繰り返す必要があります。手術ですが、昔は顔面神経を切断する治療がありましたが、合併症があまりにも多いのですたれ、現在は、眉毛を持ち上げる手術や、眼輪筋を切開して筋のつながりを断ち切る手術、眼輪筋を切除して収縮力を弱める手術などが試みられています。もちろん、眼瞼痙攣性眼瞼下垂には、腱膜修復術は有効です。さて、眼瞼の手術ですが、松尾教授が最近、リング状の眼輪筋に切開をいれて収縮力を弱める手術を報告して以来、各施設(形成外科)で積極的に行われるようになっています。眼輪筋を大きく切除する方法は、確かに収縮力が減り眼瞼痙攣は弱くなるのですが、眼瞼がへこんだり、二重瞼の線が乱れる、おでこなどの感覚が弱くなることがあります。これらについては、術者の先生に相談をし、十分納得されてから手術に踏み切るべきです。その効果などについては私は責任を負えません。繰り返しますが、眼瞼の手術は根治療法ではありません。

3.顔面痙攣
眼瞼、頬部、そして口部に同じリズムの痙攣を来す疾患です。ほとんどが片側性であり、hemifacialspasms(HFS)と呼ばれています。20歳代の方にもみられます。初発は下眼瞼が多く、時を経るに従って眼瞼全体、頬部、そして口部に広がります(初期は、ミオキミアと区別が難しい場合もあります)。原因は、顔面神経の圧迫によることがほとんどであり、この場合は、神経血管減圧術が奏功します。手術がいやな場合は、Botox療法を行いますが、これも良く効きます。

4.開瞼失行
今までの1.〜3.は、眼輪筋に不随意に力が入るものでしたが、これは、眼瞼挙筋の働きが遅い(一旦開くと大きく開く)状態です。Meige症候群と合併することが多いです。Botoxは効果がありません。眼瞼の吊り上げ術が奏功します。

5.顔面神経麻痺後異常連合運動
顔面神経麻痺が回復したときに、口に行く神経と瞼に行く神経が混線する疾患です。少量のBotox療法で軽快します。

以上です。
posted by 大場 美津子 at 06:11 | Comment(2) | 眼瞼下垂ってなんだろう | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
目瞼痙攣について詳しく書いてあるサイトが中々見つからず困っていたのですがこの記事のおかげで理解が進みました。
僕(21歳)は今年の8月、下垂の手術を受けたのですが、痙攣があるせいかまだ生活に支障をきたしている状態であり、痙攣にはどのような対応が有効か調べている所でした。
非常に分かりやすい記事ありがとうございました。
Posted by 大場 隼人 at 2010年09月26日 03:10
上記の記事は
過去に、眼科医OMA氏が私のサイトの掲示板に寄せられた質問に回答してくれたものです。

お力になれて良かったです。


Posted by 大場 美津子 at 2010年09月26日 13:36
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